【地区大会決勝トリビア】あと一歩が続く霞ヶ浦

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 常総学院が抜きんでている、茨城県。

そんな茨城県に決勝まで進むがあと一歩が届かない学校がある。それが霞ヶ浦だ。2001年にバレーを19年指導した高橋祐二氏が野球部監督に就任すると野球は年々実力を高めていった。チームは毎年のように好投手を輩出しており、選抜甲子園には一度出場しているものの、夏の甲子園にはまだ届いていない。

あと一歩が続く霞ヶ浦

高橋 祐二監督(霞ヶ浦)

夏の決勝で敗れること5回。近年は2010年から2014年の間で4回決勝に進出しているが野球の神様はまだ霞ヶ浦を夏の甲子園へ連れていってくれなかった。夏に限らず、秋・春もコンスタントに成績を残しているだけにあと一歩の壁を早く打ち破りたい。

チームの特徴として、毎年好投手を中心に大会を勝ち上がっており、投手育成には絶対の自信がある学校だ。投手を複数抱えて夏の大会を迎えている。

▼投手育成の参考になる野球部訪問・第190回 霞ヶ浦高等学校(茨城)【前編】・第191回 霞ヶ浦高等学校(茨城)【後編】

それでは、霞ヶ浦がどれだけ県大会決勝戦に苦しんでいるのかをスコアを見て確認していきたい。

【選手権決勝】

2008年、○常総学院 3対2 霞ヶ浦●2010年、○水城 11対0 霞ヶ浦●2011年、○藤代 6対5 霞ヶ浦●2013年、○常総学院 4対2 霞ヶ浦●2014年、○藤代 12対3 霞ヶ浦●

上記を見るだけでも、霞ヶ浦に甲子園の神様は微笑んでくれない。なかでも悲運のエース・上野 拓真投手(青山学院大)は中学時代には取手シニアで全国優勝。入学後、1年生から公式戦のマウンド経験を積み、甲子園当確まであと1勝となった大一番には4度先発。経験豊富な投手であることから期待されたが、あと一歩で甲子園に届かなかった。

今年度も、綾部 翔(3年)、根本 将汰(2年)、飯村将太(2年)の投手を中心に悲願の甲子園に向けて鍛錬する毎日だ。これまでの悔しさを糧に、悲願の優勝を狙う。

2015年夏。「壁」を一気に超えることはできるのか??12日、初戦の麻生戦を7対0(8回コールド)でコールド発進した霞ヶ浦。今年も甲子園に向けた挑戦が始まった。

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