都立南葛飾vs都立葛西南
朝から快晴。すっかり夏模様となった7月11日、江戸川区球場では2回戦3試合が行われた。第1試合は、都立葛西南と都立南葛飾の対戦。都立葛西南は今大会11人の登録。1回戦では攻玉社と対戦し、10対1で勝利。5回に一挙8得点をあげ試合を決めるなど、爆発力を秘めたチームだ。一方の都立南葛飾はこの試合が開幕戦。こちらも登録メンバーは15人と決して多くはない。しかも3年生は2人のみと若いチームだ。
序盤は投手戦。都立南葛飾先発・松本 一真（3年）は3者三振。都立葛西南先発・水谷 優希（3年）は2者連続三振の立ち上がり。その後も各打者にバッティングをさせない好投を見せる。
試合が動いたのは3回。扉をこじ開けたのは1年生だった。3回裏、都立南葛飾はこの回先頭、1年生の7番・須永 郁弥がライトへのツーベースで出塁すると、こちらも1年生、8番・松浦 海がライトへタイムリースリーベースを放ち、先制。松本はサードベース上で喜びを爆発させる。さらに1番・�盒� 翼（1年）のセカンドへのボテボテの当たりで松本はホームに向けて猛ダッシュ。都立葛西南セカンドが送球を迷う間に生還し、都立南葛飾がこの回2点を奪う。
都立南葛飾は6回にも市川 涼介（2年）、川村 大輔（2年）、須永のタイムリーで3点を追加。5対0とリードを広げる。
そして迎えた7回裏。都立南葛飾はエラーで1点を加え、さらに二死三塁。ここで打席に入るのは、4番・長元 晴希（2年）。お膳立てが整えられたこの場面。長元は初球を左中間に弾き返しきっちりと試合を決めた。
先発し好投を見せた松本 一真と、ファーストからチームを鼓舞し続けたキャプテン・後藤 拓真。2人の3年生の頑張りに応える形で投打ががっちりとかみ合った都立南葛飾が、都立葛西南の爆発力を最後まで封じ、7対0、7回コールド勝ちで3回戦へと駒を進めた。次戦は7月15日、神宮第二球場で都立六郷工科と東京成徳大高の勝者と対戦する。
（文＝青木 有実子）
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