【米国はこう見ている】上原浩治&田澤純一が他球団から狙われる? 今夏の移籍はあるのか
レンジャーズの補強候補に挙がった上原、「実績あるクローザーは大いに役に立つ」
レッドソックスの上原浩治、田澤純一両投手がライバルチームの補強候補として特集されている。米スポーツ専門サイト「スポーツ・オン・アース」が「MLBの優勝候補をアップグレードする」と特集している。
トレード期限が7月31日に迫る中、買い手となる球団、売り手となる球団が出てくることが予想されるが、開幕前の大補強にも関わらずア・リーグ東地区最下位に沈むレッドソックスは売り手に回る可能性が高く、上原と田澤がターゲットとなる可能性があるという。
上原は2011年シーズン途中から13年まで過ごした古巣レンジャーズの重要な補強ポイントとして挙げられている。
レンジャーズはチームリーダーのエイドリアン・ベルトレ内野手やダルビッシュ有投手ら故障者が相次ぐ中でア・リーグ西地区2位につけ、プレーオフ進出の可能性を十分に残している。特集ではレンジャーズの補強ポイントを先発ローテーションとブルペンとしている。
先発の補強候補とされているのはレッズの右腕ジョニー・クエト、フィリーズの左腕コール・ハメルズ。その他にもアスレチックスのスコット・カズミアー、マーリンズのダン・ヘイレン、フィリーズのアーロン・ハラングらの名前が挙がっている。
また、上原にもオファーを出す可能性があり、特集では「レッドソックスが本当に売り手に回るなら、レンジャーズはクレイ・バックホルツとコウジ・ウエハラに対する電撃交渉も検討する可能性がある」と指摘。さらに「ウエハラはボストンで開花する前に2シーズン過ごした。彼はある意味高価だ。今季、年俸900万ドルで、2016年も900万ドルプラスとなる。だが、実績のあるクローザーは大いに役に立つものだ」と言及している。
メッツの補強候補に挙がった田澤
今季レンジャーズで守護神を務めているショーン・トールソン投手は22日時点で2勝1敗10セーブ、防御率2・53と堅実な働きを見せているが、「ウエハラを陣容に加えることができれば、ジェフ・バニスター監督は柔軟性を手にすることができる。正式なクローザーよりも、リリーフエースという概念に近い門扉を開放することになるかもしれない」と分析している。
一方、リーグ屈指のセットアッパーに成長した田澤については、メッツが獲得に乗り出す可能性があるという。
ここ最近失速しているメッツだが、強力な先発陣を擁しており、プレーオフ進出の可能性を残している。ただ、記事では打撃面や外野の両翼、ブルペン、三塁手、リーダー的存在などの補強ポイントを指摘。アスレチックスのオールラウンダー、ベン・ゾブリストらが補強候補として挙げられる中、ブルペンの補強リストに田澤の名前が挙げられている。ブルペンではその他に、インディアンスのマーク・ゼプチンスキー、レッズのJ・J・フーバー、マリナーズのカーソン・スミスがリストアップされている。
2年前にレッドソックスのワールドシリーズ優勝に貢献した2人だが、チームは昨季に続いて苦しい戦いを強いられている。トレード期限まで残り約1か月。両投手には、プレーオフを目指すチームに請われて、再びワールドシリーズを目指すというシナリオが待ち受けているかもしれない。