関大北陽vs明星
関大北陽・安達陸投手
朝まで降っていた雨は試合開始までにすっかり上がり、曇天の中でのプレイボール。昨夏7月27日、舞洲ベースボールスタジアムで行われた第96回大阪大会の準々決勝でも同カードの対戦があった。その時は4−1で関大北陽の勝利している。
初回は無得点。2回からは関大北陽が小刻みにに点数を重ね、試合を優位に進めていった。昨夏から主戦の安達 陸（関大北陽）投手は、「(投球内容は)不満足。今日の審判のストライクゾーンが狭かったので、意識してしまってボールが高くなってしまったりしていた。ストライクを取りにいってしまった」と終始本調子ではなかったものの、粘る明星打線を押し切った。
5回終了時点で5対0と、関大北陽が優位に立っていた。6回表、なんとかまずは1点を返したい明星の攻撃。二死から6番水田圭左翼手（2年）が四球を選び出塁。きわどい球を見極め出塁した水田左翼手に続き、後続の7番戸嶋隆介捕手（3年）も粘る。タイミングは合っている。しかしとらえきれない。最後は安達投手のど真ん中直球に見逃し三振を喫し、悔しい表情を見せた。
6回裏、関大北陽の攻撃。9番高山雄大捕手（2年）が出塁すると、明星の先発・松浦良哉投手（3年）の注意力がかきみ掻き乱される。牽制が多く、１番中元啓貴中堅手（3年）と3番�雕蠱匍�左翼手（3年）を四球で歩かせ満塁へ。続く4番辻健太郎右翼手（3年）の左前打などで、この回、更に3点を追加し、8対0とした。
7回表、関大北陽の安達は2点を入れ、コールドを阻止したいと意気込む明星打線を三者凡退に打ち取り、7回コールドゲーム。昨夏以来のカードは再び関大北陽が勝利した。
試合後に、7回完封勝利を挙げた関大北陽の安達投手は「次の試合も全員で勝ちに行くだけです」と自信に満ちた表情で語った。昨夏4強、昨秋8強と激戦区の大阪でも上位に進出している関大北陽。今年も上位を争うと思わせる試合であった。
（文＝高校野球ドットコム編集部）
