忘年会シーズンを前にして、東京都と警視庁は12月1日から、都内で「飲酒させないTOKYOキャンペーン(年末)」を実施する。10月の秋季キャンペーンに参加した居酒屋チェーンをはじめ、酒類を提供する店舗やビール類メーカーや販売会社などに加え、駐車場やホテル事業者が参加して、飲酒運転の撲滅を幅広く呼びかける。31日まで。

 秋季キャンペーンに参加した455社計5万4186店舗に加え、今回の年末キャンペーンに新たに参加するのは、駐車場事業者やホテルなど13団体、429社の6799店舗。パーティーや宴会などに出席後、飲酒をしていると見受けられるドライバーに対し、代行サービスや近くのビジネスホテルなどを紹介する。

 また、都は「駐車場を利用するお客様に飲酒運転させないためのマニュアル」とステッカーを作成。マニュアルはインターネット上にアップ、6万枚のステッカーはキャンペーンに参加する都内4287カ所の駐車場などに配布した。さらに、駅の売店用に2万枚のステッカーを配り、車で最寄の駅に乗りつけて首都圏に通勤するドライバーに対し、飲酒運転をしないように呼びかける。

 都の青少年・治安対策本部の日高幸ニ課長は「飲酒運転をさせないという包囲網をさらに強めて、飲酒撲滅運動を一般ドライバーに浸透させたい」と意向を語った。【了】