19日放送、TBS「NEWS23」では「独占告白 黒田博樹、決断。」と題し、8年ぶりに広島カープに復帰を果たした40歳・黒田博樹に行ったインタビューの模様を放送した。

渡米後はロサンゼルス・ドジャース、ニューヨーク・ヤンキースでプレーし、現在まで日米通算182勝を挙げている黒田。元チームメイト・横山竜士氏が聞き手となって行われたインタビューでは、広島カープ復帰を決意した想いを丁寧に語った。番組で語った黒田の主なコメントは下記の通り。

●なぜ日本に戻ろうと思ったのか?
「なんで? う〜ん、そうですね。今回に関しては何年間かの間では一番悩みましたし、最後の最後まで自分でもどう気持ちが動くか分からなかった。難しいですね。まあ自分の中で、どっかでこういう決断をしたいなっていう。できるとは思ってなかったですけど、アメリカ行った時にカープファンの子らにいい思いをして貰いたいってどっかで思っていたと思いますし、それを励みに向こうでなんとか結果を出して帰ってきたいなという気持ちはどこかであった。

日本球界に戻るなら当然カープに戻るしかなかったですし、それは自分の中で口にしてましたし、そん中でいつの間にか自分でそういうレールを敷いて勝手に自分で乗ってたような気はしますけどね。結局は自分で何かそういう方向性を決めて行動してたんじゃないかと思うし、その中で自分の言ったことに対してブレたくないというか。そういう決断ができるためにメジャーでも何とか結果を残し続けれたんじゃないかな。それが一番大きかった」

●年俸について
「沢山お金を稼いでそれをファンに見せて、それで夢を与えるというのも一つのプロ選手として大事なことだと思いますけど、今回のようにそうやって少しでもファンの人が今回の決断で心を動かすことがあれば、それもまた一つのプロ野球選手として大事なことかな」

●現役生活について
「毎年、一年一年、今年が最後だと思って。(今季は特に)やっと最後になれるくらいの気持ちでやってるので一日一日が野球人として最後の一日になるかも分からないですし、そういう気持ちでやろうかなと思ってます。そういう気持ちでやれば多少なりとも苦しいことも受け入れられると思いますし。それは日本に帰ってきたからじゃなくて、この年齢になっていつかは誰もが引退する時がくるんで、そういう気持ちでやればいい結果が生まれるんじゃないかなとは思ってます」