主に関西地方や西日本ではかなり一般的だけど、意味がわからなかった言葉1位「モータープール→駐車場」
日本各地には方言だけではなく、ある地方でしか通じない言葉もたくさんあります。中でもよく話題に上るのが、関西弁や大阪弁特有の言い回しや名称。そこで、関西地方や西日本ではかなり一般的だけど、意味がわからなかった言葉を読者388名に聞いてみました。
Q.主に関西地方や西日本ではかなり一般的だけど、意味がわからなかった言葉を教えてください(複数回答)
1位 モータープール→駐車場 40.2%
2位 めばちこ→ものもらい 28.9%
3位 べべ(べべた)→ビリ 21.9%
4位 いらち→落ち着きのないこと 20.6%
5位 ほかす→捨てる 18.3%
■モータープール→駐車場
・「(泳ぐ)プールだと思ってた(笑)」(30歳女性/学校・教育関連)
・「最初競艇場のことかと思いました」(27歳女性/印刷・紙パルプ/秘書・アシスタント職)
・「関西人だが、幼いころは泳ぐプールだと思っていた」(25歳女性/生保・損保/専門職)
■めばちこ→ものもらい
・「関西人の友達が言っていて、最初は何のことかさっぱりわかりませんでした」(30歳女性/金融・証券/販売職・サービス系)
・「関西に引っ越してきて、これが一番よくわからなかった」(31歳女性/学校・教育関連/営業職)
・「食べ物みたい」(35歳女性/自動車関連/事務系専門職)
■べべ(べべた)→ビリ
・「西日本出身ですが。この言い方は聞いたことがなかった」(30歳女性/小売店/秘書・アシスタント職)
・「響きがきたない」(33歳女性/医療・福祉/専門職)
・「最初に聞いたとき何かと思った」(27歳女性/情報・IT)
■いらち→落ち着きのないこと
・「テレビで大阪の芸人がよく使っているのを聞いて、何かの言い間違いかと思ってた」(34歳男性/情報・IT)
・「関西の人はテレビでも当たり前のようにさらっと関西弁話すので、たまに曖昧な理解度で見ている時がある。わざわざ調べないので、多分こんな意味だろうと思ってみてる」(26歳女性/生保・損保)
・「イラつくことかと思った」(28歳女性/医薬品・化粧品/営業職)
■ほかす→捨てる
・「京都で言われたときに意味がわからずぽかーんとしてしまった」(28歳女性/医療・福祉/専門職)
・「『温めること』と勘違いしていた時期があった」(29歳女性/生保・損保/事務系専門職)
・「会社で部長に言われて意味がわからなかった」(36歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
■番外編:こんな日常的な言葉も
・押しピン→画びょう「初めて聞いたときほんとびっくり」(32歳女性/自動車関連/技術職)
・さぶいぼ→鳥肌「テレビで知った」(29歳女性/ソフトウェア)
・さら→新品「新品の皿は『さらのさら』というのだろうか?」(33歳女性/商社・卸)
●総評
1位は「モータープール→駐車場」でした。この言葉には、今も多くの人が驚きを隠せません。なお、関西人でも子どもの頃は駐車場を見て、「なぜここがプールなの?」と不思議に思っていた人が少なくないようです。
2位は「めばちこ→ものもらい」。目にできるデキモノだから何となくニュアンスでわかるかなと思っていたのですが……。やはり関西以外の多くの人には意味不明のようです。
3位は「べべ(べべた)→ビリ」。関西というより、かなり大阪に限定した言い方のようです。「べった」や「どべ」とも言います。ちなみに、昔ながらの京都弁(京ことば)で「べべ」は衣服のことを指します。
関西圏の人や大阪人以外にとっては、「そういう意味だったんだ」と新鮮だったのではないでしょうか。逆に「ほかの地域では通じないの!?」と、てっきりこれらの言葉の多くが全国区であると思い込んでいた関西人もいるようですね。
(文・OFFICE-SANGA 宇喜多あつし)
調査時期:2014年7月15日〜2014年7月22日
調査対象:マイナビウーマン読者
調査数:男性129名、女性259名
調査方法:インターネットログイン式アンケート