エイサー、NVIDIA G-SYNC対応 27型ゲーミングモニタXB270HAbprz発表。リフレッシュレート144Hz

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日本エイサーが、27インチ液晶モニタ XB270HAbprz を国内販売します。NVIDIA の映像表示技術G-SYNC と、リフレッシュレート144Hz に対応するゲーム向けの製品です。



G-SYNC とは、モニタのリフレッシュレート(表示タイミング)をGPU の描画タイミングに合わせることで、より滑らかな映像を表示するNVIDIA 独自の技術。

従来PC ゲームの映像表示方法には、モニタのリフレッシュレートに合わせてGPU が映像を送る「垂直同期 (VSync) 有効」と、無視してGPU が描画を完了した順に映像を送る「垂直同期無効」の2種類があります。

垂直同期有効では、ゲーム中にモニタの表示タイミングとGPU の描画タイミングが合わない場合、映像のカクつきや入力に対する遅延を感じることがあります。

垂直同期を無効にするとカクつきや遅延はなくなりますが、GPU とモニタの表示タイミングがバラバラになるため、モニタが表示切り替え中に新しい映像が届き、画面の上側に古い映像、下側に新しい映像が表示される「テアリング」(Tearing)が発生することがあります。

これらの現象は、いずれもモニタの表示タイミングとGPU の描画タイミングのズレが原因で発生します。

一方G-SYNC は、PC のGeForce グラフィックで制御する専用チップをモニタに搭載し、モニタのリフレッシュレートをGeForce の描画タイミングに合わせることでズレをなくす技術。

モニタとGPU のタイミングが常に同期するため、原理的にはカクつきや遅延が最小限になり、テアリングも除去できます。

XB270HAbprz の主な仕様は、27型1920 x 1080 非光沢TN 液晶、応答速度1ms (GtoG)、最大輝度300cd/m2、コントラスト比1000:1。

リフレッシュレートは2D 表示時144Hz、3D 表示時120Hz。ほかUSB3.0 x 4 (1up / 4down)、DisplayPort 1.2 x 1など。

スタンドは上35度/下5度、左右60度、ピボット(縦90度回転)、150mm の高さ調節が可能。またモニタ部はVESA マウントに対応します。

機能面ではG-SYNC のほか、NVIDIA 3D VISION とNVIDIA 3D LIGHT BOOST テクノロジーに対応。3D LIGHT BOOST とは、別売のNVIDIA 3D VISION 2キットと組み合わせることで、従来の3D VISION より明るくクリアな3D 映像を表示する技術。

本体サイズと重さは、640 x 247 x 408-558mm、約7.9kg。DisplayPort ケーブル(1.5m)、USB3.0 ケーブル(1.5m)、電源ケーブル(1.8m)が付属します。

発売は2014年8月22日(金)予定。価格はオープン。アマゾンでは6万6960円で予約受付中です。

なおG-SYNC の利用には、対応モニタとGeForce GTX 650Ti BOOST 以上のグラフィックカードが必要です。具体的には:

GeForce GTX TITAN
GeForce GTX 780 Ti
GeForce GTX 780
GeForce GTX 770
GeForce GTX 760
GeForce GTX 750 Ti
GeForce GTX 750
GeForce GTX 690
GeForce GTX 680
GeForce GTX 670
GeForce GTX 660 Ti
GeForce GTX 660