フィリッポ・インザーギ監督による新たなミランは、2選手の獲得から始まる。ミランは元ローマのパリ・サンジェルマン(PSG)MFジェレミー・メネスと、同じPSGのDFアレックスを獲得するのだ。アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役はメネスと3年契約で、アレックスと2年契約で合意に達した。

ガッリアーニ代表取締役は3日、イビサからマルセイユ経由でミラノに戻り、それからアレックスの代理人であるキア・ジョオラビシアン氏と会談した。この“サミット”にはインザーギ監督も参加している。

メネスの獲得はイビサで話し合われた。『marte.com』が報じた写真で、ガッリアーニ代表取締役とインザーギ監督、メネス、そしてもう一人の人物が会談しているところがスクープされている。彼らが一緒にいることで憶測が生まれ、それから確実となった。メネスは7月にフリートランスファーとなる。3日午後になって、確認された。ミランは3年契約でメネスと合意している。

メネスは1月のマーケットで特にユヴェントスへの移籍が騒がれたが、そのときは実現していない。一方で、メネスは移籍希望を隠してこなかった。ローラン・ブラン監督の下で、リーグ戦16試合出場2ゴールと機会を失っていたからだ。

MF本田圭佑が適応に苦しみ、MFリッカルド・サポナーラがブレイクせず、MFアデル・ターラブの買い取りが不透明で、MFカカーの去就も不透明とあり(ただしカカーはトレクアルティスタよりもセカンドトップと考えられている)、来季の構想としている4-3-1-2において、メネスの創造力はインザーギ監督の役に立つだろう。

さらに、ターラブ同様、メネスは4-3-3のサイドでもプレーできる。ユーティリティー性やクオリティー性という“味方”がいるのだ。さらに好都合なのが、コストがかからないということである(もちろんサラリーは別だ)。

ミランにとって最初の補強だったのは、アレックスだ。同じく7月からフリーとなる同選手について、ミランは話をまとめていた。そして3日、ジョオラビシアン氏がミラノ入りし、夜にガッリアーニ代表取締役とディナーをともにしている。はっきりさせるために役立っただろう。

ただし、ジョオラビシアン氏がターラブの代理人でもあることを忘れてはいけない。両者はターラブの今後についても話し合ったはずだ。