毎年、各メディアが宣伝効果を期待した“ネタ合戦”が繰り広げられるエイプリルフールの今日。あなたの周りにも「積極的に嘘をつくことに気合を入れてる人」や「うまい嘘が思いつかずはずしてる人」など、様々な人たちがいるのではないでしょうか?

そんな中、女性たちの声を聞いてみると、年に一度のこのイベントに対して批判的な声が多数上がっているようです。その理由をいくつか探ってみたいと思います。

    自分のネガティブ思考を再認識させられる

「気兼ねなく言われたほめ言葉も、嘘なんじゃないかと思ってしまう。そんな自分のネガティブさが嫌になる」(29歳OL)

「何もかもが嘘かもしれないと考えてしまう自分がイヤ。すごく不安になるしプレッシャーでしかない」(34歳 主婦)

「嘘なのか」「本当なのか」を疑っている自分が嫌になる。女性の持つ“真面目さ”がこういった考えを生みやすい要因なのかも。

    期待を裏切られることで消費するエネルギーは無駄

「嘘をつく方は楽しいかも知れないけど、正直だまされた方は“がっかり感”しかない。誰も幸せにならないと思う」(30歳 OL)

「昔、彼氏の友人に『○○(彼氏)くんが交通事故にあった』と嘘を言われた時は、本当に涙が出てきてしまい、とてもパニックになったのを覚えています。嘘と分かってほっとしたけど、とても疲れました」(27歳 学生)

「共感性」が高い女性は、一時的に感じた「嬉しさ」「悲しさ」などにエネルギーを使いすぎてしまう傾向があるのかも。

    はっきり言ってくだらない

「企業が宣伝をいいことにイベントを利用しているだけでしょ。子供だましにいちいち振り回されるのがバカバカしい」(30歳 OL)

「毎年、私を笑わせようと夫がくだらない嘘をつくのですが、正直何が面白いのか分からないし、つきあっていられないですね……」(36歳 主婦)

先週の日曜日に放送されたアニメ『ちびまる子ちゃん』は、『「中野さん、エイプリルフールに振り回される」の巻』。極度の恥ずかしがり屋でマイナス思考の中野さんが、まるちゃんたちに悪気のない嘘をついてしまい、信頼を失ってしまうというなんとも切ない内容でした。

ユーモアを楽しめば勝ち! とも言えるこのイベントですが、実は案外、中野さんのように振り回されてしまい、本音では「無くなってほしい」と思っている人も少なくないのではないでしょうか?

(文=編集部)

画像:Original Update byBailey Weaver