欧州遠征の一戦目、16日のオランダ戦が迫っている。僕はこれまでも述べてきたとおり、この遠征は明確に結果を求めなければ意味がないと思っている。

アウェイで強豪相手だから仕方がない、というエクスキューズがファンの中でも目立つように思うけど、みんなよく考えてほしい。W杯は強豪と戦う大会であり、アウェイで行われる大会だよ。オランダやベルギーと同等レベルの国とグループリーグで同居する可能性も大いにある。残りの強化試合数も少ないことも考えると、このタイミングでのこうした試合で結果を残せない限り、本番に期待を抱くことはできないよね。

そういう意味で、ザッケローニ監督は言ってはいけないことを口にしている。腹の底がどうだろうと、代表監督としては常に「結果」を念頭に置かなければならない。「結果より内容を見る」というのは、あなたが言うべきことじゃない、という感じだよ。
 
何より気になるのは、結果が出ない試合が続いていることで、監督と選手の間、あるいは選手同士の間で齟齬が生まれ始めていることだ。苦悩する選手たちは、ついに自分たちだけのミーティングも開きだした。監督はそうしたミーティングを歓迎すると言っているけど、チームとして決して健全な状態でないことは確かだ。
 
ここで再び結果が出せないと、おぼろげに見え始めたその溝が深まってしまう気がするよ。そうしたものは勝つことでようやく埋めることができる。
 
言い訳なしの待ったなし。監督も選手も、マスコミもファンも強い危機感で勝利に固執すべきだ。「円陣」は騒ぐためにやるんじゃなくて、勝つためにやるものだよね?