最終18番バーディならず、がっくり首位に追いつけず(撮影:ALBA)

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<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 最終日◇29日◇利府ゴルフ倶楽部(6,498ヤード・パー72)>
 国内女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の最終日。首位と3打差の6位タイから出た宮里藍は序盤から猛チャージをかけ、一時は2位に4打差をつけた。

 クラブを握ると全身から気迫がにじみ出てくる圧巻のプレーで前半で4つのバーディを奪い、首位をとらえた宮里。後半も10番で7メートルを沈めバーディを先行させると、13番では奥のラフからチップイン、14番パー5でもスコアを伸ばし独走態勢に。ギャラリーも、報道陣もこのまま宮里が大差をつけて勝つと思っていた。
 しかし、15番パー3でティショットを6番アイアンで奥のカラーに外すと、カップまで8メートルの2打目はパターで2メートルショート。パーパットは決めきれず1.5メートルオーバーしてしまう。そしてボギーパットも入らず、終盤に来て痛恨のダブルボギー。これで、リズムを崩し17番でもカップに蹴られスコアを落としてしまう。イ・ナリ(韓国)に1打差で迎えた最終18番パー5では惜しくもバーディは奪えず、結局トータル4アンダー、1打差の2位タイに終わった。
 「良いペースでしたね。集中力も良かったですし」と15番までは完璧なプレーをしていた。この日は自分のプレーに集中するために「1日中、スコアボードは見ないようにしよう」とキャディと話していたが、それが「15番ではパットを打つ前に否が応でも目に入るスコアボードだったので、それでちょっと緩んだんですよね」。自分が4打差をつけていたことを知り、一瞬だがそれまで張り詰めていたものが緩んでしまった。こうなると、「切れてはいないものの、一度緩んだものを元に戻すのはすごく難しい。今回は勉強になりました」。それまで良いプレーをしていた分、完全に同じ集中力を取り戻すのは困難だったようだ。
 好調だが、勝てない。「今日は今シーズンを象徴するようなゴルフだったと思う」、これが今季の宮里の大きな悩みだ。しかし、「長く続けて行く上ではこういうアップエンドダウンはある。焦りはありません」とこの状況をしっかりと受け止めている。「自分の結果にたいしてふてくされることなく、ちゃんと受け入れて一試合一試合やれている、これがこの10年で成長した点かなと思う」、今回の悔しさも受け入れ、今後につなげていくつもりだ。
 来週はメジャー「日本女子オープン」に出場。距離があり「ドライバーの精度ありきのコースだと思う」と印象を話した。今大会では新ドライバーを投入し、手ごたえを得た宮里。この大会での悔しさと収穫、その両方を国内最高峰の舞台にぶつけ今週逃した優勝をつかみにいく。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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