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インターネット通販最大手のアマゾンジャパンが9月24日、一般用医薬品の販売を本格的にスタートしました。これまでビタミン剤などの「第3類」は扱ってきたAmazonですが、風邪薬や胃腸薬など需要の大きい「第2類」まで取り扱うのは、今回が初めて。

一部品目によっては、ドラッグストアの店頭価格を下回るものもあるようで、大衆薬の価格競争がより一層激しくなることが予測されます。

たとえば、解熱鎮痛剤「バファリンA」(40錠)の最安値は550円、胃腸薬「大正漢方胃腸薬」(60錠)の最安値は656円。ほかにも、皮膚用薬「オロナインH軟膏」(100g)、風邪薬「パブロンSゴールド」(90錠)といった、おなじみの薬も続々と登場。

どちらもドラッグストアの平均的な店頭価格よりも安く購入できることから、今回のAmazonの参入により、今後“薬のネット販売”の普及がますます進んでいくことが考えられます。

現時点では、自社サイトに出店している企業が販売する形を取っていますが、厚生労働省が策定を進めているネット販売の新ルールの様子を見て、すでに売られている書籍類と同じように直接販売することも検討中、とのこと。

また、売れ筋商品を中心に品目数を順次増やしていきながら、効き目が強く副作用のリスクの高い「第1類」を取り扱うことも視野に入れているようです。

すでに薬のネット販売は、マツモトキヨシやサウンドラック、楽天などを通じてテナント企業が取り扱いを始めていますが、これらは今年6月に政府が成長戦略で全面解禁を打ち出したため。イオンやビックカメラといった異業種も参入に着手していることから、いよいよこれからは「ネットで薬を買うこと」が日常化してきそうですね。

 

ネットで薬を購入するということは、いつでも気軽に薬を注文することもできれば、わざわざお店に足を運ぶ必要もなくなります。とはいえ、薬の使用方法にはくれぐれも注意しなければ、結果的に症状を悪化させてしまう可能性もなきにしもあらずですよね。

薬のネット販売のメリットとデメリット。今回のAmazon本格的参入と合わせて、いま一度、薬のネット販売について考えてみてはいかがでしょうか。

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【参考】

アマゾン、大衆薬販売を開始 胃腸薬など「第2類」 – 日本経済新聞

アマゾンが薬のネット販売を本格スタート マツキヨや楽天に続き – MSN 産経ニュース

(ライター:柚木深つばさ)