ミランFWロビーニョのブラジル復帰は近いと見られていたが、サントスが10日、公式発表で同選手の獲得を断念したと明らかにした。

「サントスは今回の移籍市場において、ロビーニョ獲得で合意に達することができなかったと発表する。クラブ、選手、ミランはそれぞれ移籍に向けて合意しようと試みたが、全員の努力にもかかわらず、それは可能ではなかった。ミランへの移籍金にロビーニョの報酬と、取引にかかるコストの総額は、ブラジルサッカー界の現実からまだかけ離れている」

これでサントスが完全にロビーニョ獲得を諦めるのか、ロビーニョを放出してフィオレンティーナMFアデム・リャイッチの獲得を望むミランの考えに期待し、コストを安くするための駆け引きに出たのかは、分からない。

なお、リャイッチについて、ミランは10日朝にフィオレンティーナのダニエレ・プラデSD(スポーツディレクター)に再びコンタクトを取っている。アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役が認めた。サントスの発表の前に、同代表取締役は次のように話している。

「ブラジルのマーケットは7月20日の20時まで開いている。彼らにとっては、我々にとっての1月のマーケットのようなものなんだ。ロビーニョに関する交渉はある。金額? 数字を挙げることはないが、一つの考えがある。全額一括払いか、分割払いかという話もある。今のところ、ニュースはない。支払いの条件が影響しているんだ」