汚染によって赤く染まった地下水について「小豆をゆでた水のようなもの」発言して非難を浴びた河北省滄県の環境保護局長が更迭されることが明らかになった。中国メディア・中国網が7日伝えた。

 同県のトウ連軍・環境保護局長は先日、同県内の村にある井戸で赤い水が出た問題について「赤い水イコール汚染水ではない。小豆を煮た水だってあるだろう」とコメントした。

 この赤い水については、飲んだ付近の鶏数百羽が死亡するなどしたことから、水質汚染による変色の疑いが高まっていた。同局長の発言は専門家やインターネットユーザーからの非難を浴びたのみならず、国営の中国中央テレビ(CCTV)のニュース番組でもキャスターが批判コメントを出す騒ぎとなった。

 記事は、同県の共産党委員会常務委員会が5日午後、県の人民代表大会常務委員会に対して同局長の解任勧告を出すことを決定したことを伝えた。これにより、同局長の解任は決定的となった。記事はまた、専門家グループが問題の地下水をサンプル抽出して検査を開始したことを併せて伝えた。(編集担当:柳川俊之)