鳥谷は前の試合の決死の盗塁で何かが吹っ切れたのかもしれない。きれいなスイングで右翼席に叩きこんだ。これでWBCの呪縛はなくなった。
J-N

先発コルデマンスはマークウェルとともに、安定した投球でオランダをリードしてきた。38歳だが、3/5のオーストラリア戦では5回を2安打無失点に抑えて勝ち投手になっている。

しかし130km/h台の球は、覚醒した侍には打ち頃だった。2回には初球を狙い澄ました松田が左翼中断に3ラン、内川は左中間に3ラン。結局コルデマンスはこの時点で降板。
スタウベルヘンに交替。本来はこの投手が先発だったようだが、故障でコルデマンスにお鉢が回ってきていた。

前田は気持ちが楽になったようで、1回三者凡退、2回アンドリュー・ジョーンズに左前打を打たれたが3三振。

3回には稲葉が右翼席に叩きこむ。ベンチで「カーブ」と口が動いている。
こうなるとコールドゲームが見えてきた。
前田は快調に三振の山を築いていく。

4回には阿部に糸を引くような安打が出た。そして糸井に3ラン。これで7回までオランダを零封すればコールドである。

スタウベルヘンが降板。ハイスティック、だんだん投手のレベルは落ちていく。

こうなると、まだ無安打の中田、井端に安打がほしい。本多も炭谷も出そう。さらに長野にも打席を与えるべきだろう。全員の「やる気スイッチ」をONにすべきだ。

5回で前田が降板。1安打9奪三振。

この後の内海が微妙なストライクの判定もあって大崩れして4失点。
アンドリュー・ジョーンズはどんな状況でも必ず安打を打っている。大したものだ。


コールド勝ちはなくなったかと思えたが、井端がまた安打で出た挙句坂本がグランドスラム。もう止まらない。

7回は、まだ1/3しか投げていない涌井。オランダは2安打したが、加点できず。
ベスト4の最初の一つの椅子には、日本が座った。