6日のシエナ戦で勝利したミランは、欧州への道を取り戻そうとしている。ブラジルから戻ったアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役も笑顔を取り戻し、『ミラン・チャンネル』で楽観を示した。

「8試合が終わったとき、我々は勝ち点7だった。前半戦が終わって勝ち点は30だ。序盤戦はひどいものだったが、今は1試合平均勝ち点2というペースで来ている。9試合前からうまくやっているんだ。この夏はチアゴ・シウバや(ズラタン・)イブラヒモビッチ、そのほかの選手を失うというショックがあった」

FWボージャン・クルキッチはシエナ戦でゴールを挙げただけでなく、決定的な存在となった。

「彼には素晴らしいテクニックがある。世界最高のサッカーをするチームで育ったんだ。後半に途中出場して決定的な存在となれる。彼が試合を変えた。(クリスティアン・)アッビアーティも結果を救うセーブをしたね。後半はチームが異なるスピリットで臨めた」

ガッリアーニ代表取締役はメルカートについても言及している。まず、FWアレシャンドレ・パトの放出については、このように語った。

「彼のことはとても残念だ。最初の2年間はケガがなく、素晴らしかった。2011年のスクデット獲得においても決定的だったし、今季は決定的な2ゴールを決めた。でも、彼はブラジルに行くことを求めたんだ。世界王者のチームへ行ったんだよ」

パトはいなくなったが、FWロビーニョはサントスとの交渉が破談となり、ミランに残っている。

「彼はミランから出たかったわけじゃない。母国へ戻りたかったんだ。サントスとは合意しなかった。(代理人のミーノ・)ライオラもサラリーに関して合意しなかった。ほかのブラジルのクラブが、我々と彼の要求をかなえようとしたが、ロビーニョがミランに残ることを望んだんだ。昨日、グレミオと連絡したが、彼らは何としてでもロビーニョが欲しかったみたいだよ」

最後に、ガッリアーニ代表取締役は、このようにコメントしている。

「誰も出て行かなければ、誰も加わらない。明日、監督と会って、会長ともメルカートについて話す。パトを含めてウチのFWは6人だった。今は5人だ。これで大丈夫だよ」