インテルのマッシモ・モラッティ会長は5日、3−1でユヴェントスに勝利した3日の試合における判定ミスをめぐる騒動について、トーンダウンした。

同会長は4日、ユーヴェDFシュテファン・リヒトシュタイナーが退場にならなかったことについて、「意図的なミス」だと話したが、5日になってクラブの公式サイトで、「ユヴェントスが関係していたならば深刻だった」とコメント。こう続けている。

「意図的というのは、見たのに介入しなかったという意味だ。試合のバランスを考えたのかもしれない。私には分からないよ。だが、いずれにしても、試合のあの時点では危険で、間違いなく我々にとって非常に不利な判定だった」

さらに、モラッティ会長は「もう恨みや憎しみはない。そういったものはないんだ。だが、注意する必要がある。それは確かだ。継続的に繰り返されないようにするためにね」とも話した。

首位に近づいたインテルのアンドレア・ストラマッチョーニ監督には賛辞が殺到している。

「次は、大げさにしないようにしなければいけない。すべては、監督に従う選手たちの能力にもよるのだから、間違えてしまうからね。(ストラマッチョーニ監督は)とても聡明で、だからこそ物事に適応したり、先んじたりできる。これが続くことを願おう。今は素晴らしい結果を残しているが、まだクラブが達成できると考えているところではない」

今後の日程はインテルに有利と思われ、インテルの周辺は首位浮上の夢も見ているようだ。だが、モラッティ会長はこう話している。

「私はまったくそう思っていない。試合ごとにしっかり注意していかなければならないというだけだ。簡単と思われる試合が落とし穴なのを見てきたからね。調子に乗ってはいけない。(ユヴェントス戦は)素晴らしい試合だったし、戦術的にも当たったが、次はまた別の試合だ。同じように真剣に臨まなければならない」