ポルトガル代表MFナニがマンチェスターに、何よりも頻繁にユナイテッドのベンチに座ることにうんざりしている。彼は逃げ道、そして再生のための道を探しているのだ。現在のイタリアサッカーは魅力を失っているが、ミラノは最も良い場所かもしれない。ナニはセリエＡ移籍に満足だという。ジョルジュ・メンデス代理人は周囲を見回しており、ミラン、そしてインテルと話している。

このプロジェクトは来シーズンに向けて機能するかもしれない。１月はより難しいだろう。ミランには、最初は浮き沈みがあったが成長しつつあるボージャンのような選手がいる。また、チャンピオンズリーグ決勝トーナメントに進出したとしても、今後チーム強化に使える資金は多くないはずだ。

ナニはまだ26歳になっていないため、将来に向けての獲得となる。継続性がないが、タレントと考えられている選手だ。マンＵとの契約は2014年で満了するが、アレックス・ファーガソン監督は規律面の理由から彼を外している。近いうちに別れるとなれば、誰もが関心を抱くだろう。

マンＵは2007年にスポルティングから約2000万ユーロ（約20億円）でナニを獲得した。だが今、彼の保有権に同様のリクエストを出すことは難しいだろう。彼はチームメートとも何度か問題を起こしており、クラブとも激しくやり合っている。ナニが大幅な昇給を求めたためだ。彼にとっては不可能な環境になっている。

つまり、自由になることをファーガソン監督に納得させようと、あらゆることをしているのだ。世界で最も力を持つ代理人の一人であるメンデス氏は、移籍に向けて適切な計画を練っている。ナニはマッシミリアーノ・アッレグリ監督が好む特長をすべてそろえている。実現可能性が十分かは分からないが、考えることはできるだろう。