北京を舞台に2組の夫婦の奇妙な関係を描いた『ロスト・イン・北京』完全版を上映

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白く透き通った肌に清楚な美しさで人気の、日本ではウーロン茶のCMでも知られる美人女優ファン・ビンビン。ルックスだけではなく、『未来警察 Future X-cops』(12)や『マイウェイ 12,000キロの真実』(12)で高い演技力を披露している演技派でもある。そんな彼女が2007年に出演した『ロスト・イン・北京』は、彼女が体当たりで挑んだ過激な濡れ場が話題となったほか、本国でカット&上映禁止となったいわくつきの作品としても知られている。その『ロスト・イン・北京』の完全版が、11月16日(金)まで開催されている「中国映画の全貌 2012」で上映されるのだ。

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『ロスト・イン・北京』(11月16日上映)は、ファン・ビンビン演じる主人公とその夫、彼女が働く高級マッサージ店の店長夫妻が織り成すドラマ。ファン・ビンビンと彼女の夫を演じるトン・ダーウェイとのシャワーを浴びながらの濡れ場シーンや、店長を夫と間違えて誘ってしまうあたりのファン・ビンビンが醸し出すエロスに魅了される。

彼女の濡れ場ばかりがクローズアップされる本作だが、格差社会や拝金主義などをブラックユーモアを交えて描いたドラマも見応え抜群だ。店長を演じる香港の人気スター、レオン・カーフェイの熱演にも注目したい。

そのほか、中国のヘレン・ケラーと言われる、中国障害者連合会の女性会長チャン・ハイディーが自身の自伝的小説「車椅子の上の夢」を自ら脚色した感動ドラマ『私の少女時代』(11・11月16日上映)や、先日、中国国籍の作家として初のノーベル文学賞を受賞した莫言の原作で、チャン・イーモウ初監督作として知られる『紅いコーリャン』(87・10月25日、11月1日上映)、第46回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作でチェン・カイコー監督『さらば、わが愛 覇王別姫』(93・11月2日、6日上映)など、中国・香港の作品全46本が日替わりで上映されるので、是非足を運んでもらいたい。【トライワークス】