黒木華
 - (C)2013「舟を編む」製作委員会

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 2012年度の本屋大賞第1位、発行部数50万部突破の三浦しをんのベストセラーを映画化した『舟を編む』に、新進女優・黒木華(くろき はる)が出演することが明らかになった。

 主演に松田龍平と宮崎あおいを迎え、映画『川の底からこんにちは』で第53回ブルーリボン賞監督賞を受賞した石井裕也監督がメガホンを取る本作。10年以上もの長い年月をかけて一冊の辞書を作り上げていく編集部員の馬締光也(まじめみつや)と編集部の同僚たち、そして馬締と、彼が下宿する家の孫娘・林香具矢(はやしかぐや)との間に芽生える真っ直ぐな愛を描く。

 新たに出演が発表された黒木は、2010年のNODA・MAP番外公演「表に出ろいっ!」のヒロインオーディションに合格。中村勘三郎と野田秀樹との3人芝居を見事に演じきり、以来、確かな演技力でたちまち頭角を現した彼女は2011年には蜷川幸雄の舞台「あゝ、荒野」に出演。同作で嵐・松本潤との濡れ場を絶賛された演劇界のニューヒロインだ。映画やテレビでも活躍しており、今年公開の『おおかみこどもの雨と雪』では、雪(少女期)役で声の出演を果たしている。

 そんな黒木が本作で演じるのは、馬締が辞書の編集を開始してから13年後の2008年に女性誌の編集部から異動となり、辞書を編む仲間となる気の強い女性編集者・岸辺みどり。黒木は自身の役に向け「岸辺みどりは自分の仕事にプライドを持っている、真っすぐな女性。徐々に辞書作りに真剣に向き合っていくようになる、緑の変化をみていただけたらうれしいです」と意欲を語った。

 真面目で一風変わった馬締を演じる松田、彼を温かい目で見守る香具矢役の宮崎、光也と共に辞書を作る編集部員の西岡正志役にオダギリジョーとすでに発表されたキャストは日本映画界を牽引する若手演技派が勢ぞろい。舞台出身の実力派である黒木の追加発表は、映画に華を添えることとなるはず。個性あふれるキャストたちの演技がどのような化学反応を起こすのか? 公開への期待は高まるばかりだ。(編集部:森田真帆)

映画『舟を編む』は2013年4月13日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開