ユヴェントスはパーフェクトなシーズンにすることを目指している。アントニオ・コンテ監督率いるチームは、リーグ戦で32試合、コッパ・イタリアで4試合と無敗を維持している。唯一、コッパ・イタリア準決勝セカンドレグのミラン戦で、90分間ではリードを許し、延長突入を強いられただけである。

夢でもある目標は、手の届くところに来ている。残りは7試合。ミランとスクデットを争うリーグ戦の6試合と、ナポリとのコッパ・イタリア決勝だ。

今季のユーヴェは開幕からの無敗記録を更新した。これまでのユーヴェの無敗記録は、セリエBとセリエAで戦った2005-06シーズンから06-07シーズンにかけての28試合。だが、今季はすでに36試合無敗というわけだ。ちなみに、昨季も含めれば、37試合連続無敗である。

開幕からの無敗記録を持っているのはインテル。04-05シーズンに樹立した38試合だ。一方、ミランは1991-92シーズンに35試合無敗を記録した。この記録を止めたのはユヴェントス。ミランにとってはこのシーズンの42試合における唯一の黒星だった。

なお、インテルは06-07シーズンに39試合無敗、03-04シーズンから04-05シーズンにかけて40試合無敗という記録も残している。

だが、単純な最長無敗記録を持っているのは、ファビオ・カペッロ監督時代のミランだ。92年4月18日から93年3月7日まで、42試合連続無敗だった。なお、ミランは91年から93年にかけ、リーグ戦58試合連続無敗という記録も誇っている。

19日、FWアレッサンドロ・デル・ピエーロと同じように、偉大なクラブのバンディエーラだったFWラウールは、シャルケとドイツに別れを告げた。だが、デル・ピエーロより3歳若いFWラウールは、引退を望んでいない。同選手は「非常に難しい決断だった。長いこと考えなければいけなかったけど、これがベストだと思う。プレーは続けるが、ヨーロッパではない」と語った。

それは、デル・ピエーロも同じかもしれない。彼がどこへ行くかは誰も分からない。アメリカ、日本…もしくは、ラウールの後を追い、当面は欧州の別のリーグへ行くこともあるかもしれない。700試合出場288ゴールというキャリアを残したユヴェントスとの契約は、6月で満了する。