悔しいというより、敗退を甘受するといった様子だ。インテルは13日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグで、マルセイユに2−1と勝利した。だが、合計スコアがタイとなり、アウェーゴールの差で敗退が決定。クラウディオ・ラニエリ監督は「これが今の我々だ」と述べた。これ以上はできなかったということである。

インテルは欧州の舞台から姿を消した。そして実質的に、あらゆることからも姿を決した。ラニエリ監督は身を引いていないが、「(マッシモ・)モラッティ会長が来年、変更をしたいと望むなら、私は冷静にチャンスを与えてくれたことを感謝する」と話している。指揮官は『スカイ』でこう語った。

「我々は敵地でもより良いプレーをしていた。だが、そのときも今日のように、良いチャンスをつくったのに、終盤に失点してしまった。180分間の戦いで、我々が受けた枠内シュートは3本だ。だが、勝つのはゴールを決めた者なんだよ。だから、マルセイユを称えよう」

「今の我々にこれ以上はできなかった。前半はもっとまとまっていたかったが、間延びしてしまった。彼らがうまくボールをコントロールしたね。(ヴェスレイ・)スナイデルに中盤でのプレーを求めたよ。FWたちにとっての基点となるようにね。それから彼はケガをしてしまい、(ジョエル・)オビが入った。彼が入って我々はよりコンパクトになり、左サイドで攻撃できたね」

インテルは7年ぶりに無冠でシーズンを終えることになる。

「次は刺激を見つけなければならない。敗退はしたが、チームは全力を尽くした。リーグ戦で何をやれるか、これから見ていこう。3位? 風向きを変えなければいけない。これ以上はやれないからだ。もう少し運があれば、もっとやれたかもしれないが、今年はまったくその運が訪れてくれないんだよ。今季の我々は不注意があり、ナーバスになったり、スーパーポジティブではなかった。このマルセイユとの2試合は、今季の我々をよく表している」

だが、ラニエリ監督は、インテルが改革を必要としているわけではないと言う。

「再構築しなければいけないんだ。いくつかのポジションを強化しなければならない。クラブはすでにそれを知っていた。今夜の試合とは関係なく、ね」