韓国の医師専門ポータルサイト「Docple」は14日、サイトに加入する医師を対象に「診療室で患者から性的な侮辱やセクハラを受けた経験」に関するアンケート調査を実施し、女性医師の10人に7人が、患者からセクハラを受けた経験があることを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。

 調査によると、患者からセクハラ行為を受けた経験が「めったにないが経験したことがある」と答えた女性医師は53人(53%)で、「時々経験する」と答えた17人(17%)と合わせると70人(70%)に上った。「全くない」は30人(30%)だった。

 患者から受けたセクハラは、身体の特定部位を露出させるなどの「不必要な過多露出」が最も多く、次いで「手を握る」「言葉による性的な侮辱」などの行為があった。

 韓国では2011年末、「児童・青少年の性保護に関する法律改定案」が国会で通過した。同改定案は、医師が性犯罪を犯して刑を受けた場合は、医師としての資格を制限する内容が含まれていることから、医療界は反発している。現在も議論を呼んでいるため、今回のアンケート結果は韓国国内で高い関心を集めた。

 今後は医師から患者に対するセクハラ行為だけでなく、患者から医師に対するセクハラ問題についても議題に上ると見られている。(編集担当:新川悠)