中国人は、日本で高校生など若い女性が冬もミニスカートをはいていることを、悪く言う場合がある。「露出趣味の変態文化」といった批判だが、中国でも冬場にミニスカートをはく女性は確実に増加。日本文化の影響を指摘する人もいる。一方で、寒い時期のミニスカート愛用が太ももや臀部(でんぶ)のしもやけを誘発する例が増えているという。

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 中国人は、日本で高校生など若い女性が冬もミニスカートをはいていることを、悪く言う場合がある。「露出趣味の変態文化」といった批判だが、中国でも冬場にミニスカートをはく女性は確実に増加。日本文化の影響を指摘する人もいる。一方で、寒い時期のミニスカート愛用が太ももや臀部(でんぶ)のしもやけを誘発する例が増えているという。中国新聞社が報じた。

 重慶市三軍偉大新橋医院(病院)で皮膚科医師を務める周春麗博士によると、若い女性のしもやけは、足の指と太もも、臀部に集中する傾向がある。秋にはいったんパンツルックを着用するが、「太って見える」と気にしはじめ、冬になったころで「厚手のストッキングをはけばファッショナブルで保温性もよい」と、再びミニスカートを愛用する人が増える傾向があるという。

 周博士によると、臀部や太ももは皮下脂肪が多いため血液の循環がもともとゆっくりとしている上に、ストッキングで圧迫されることで血流がさらに遅くなる。ミニスカートを着用していれば厚手のストッキングをはいていても冷えやすく、いくつかの原因が重なってふとももや臀部のしもやけに結びつくという。

 ブーツもしもやけを誘発する場合がある。着用部分を締めつけ、汗の蒸発を抑えた結果、「冷たく湿った状態」になることが問題という。

 重慶市内では、冬になってからしもやけの患者が目に見えて増えている。周博士は、締めつけすぎるストッキングやミニスカートをあまり着用しない方がよいとアドバイス。ストッキングは圧迫感があまりないものがよい。薄手のウールのストッキングには保温性がよいものがあるので、勧められるという。ブーツを長時間にわたって履くことは勧められない。

 体調の維持については、カロリーの高いものをある程度食べ、ビタミンも多く摂取する。運動などをして血液循環を改善することも大切という。自分がしもやけになりそうな部分が分かっていたら、発症する前に、両手で暖かくなるまで毎日マッサージすることも有効という。

 中国人にとって「寒い時には体を冷やさないようにする」ことは常識中の常識だったが、若い女性の間では「オシャレ優先」、「好きなファッションを楽しみたい」と考える人が増えている。(編集担当:如月隼人)