ローマのフランコ・バルディーニ新GM(ゼネラルマネジャー)が21日、記者会見に臨んだ。MFダニエレ・デ・ロッシの契約延長問題について、同GMは次のように話している。

「この件はとても重要な位置を占めている。ダニエレには、とても成長したようだと伝えた。うれしいことだ。彼には、クラブが彼を引きとめたいと思っている気持ちの半分だけでも彼が持っているなら、残留すべきだと伝えたよ。彼もかなり、残留に向けて合意を目指す方向にあるようだ」

一方、昨夏のインタビューでFWフランチェスコ・トッティについて「怠けている」と話したことについて、バルディーニGMはトッティとの関係に亀裂はまったく生じていないと強調した。

「彼に最初に言ったのは、『あの記事をしっかり読んだか? それとも、話を聞いただけか?』ということだ。あのインタビューには、批判よりも愛情があったと思っている。私は選手としてのフランチェスコの才能に魅かれているし、私は他人に使われないようにすればあと5年プレーできると言ったんだ。そして、その点に関して彼が怠けていると言ったんだよ。私は彼に普通のことを求める。ほかのすべての選手に対してもそうであるようにね。改革は、まさにその普通化することなんだ」

「インタビューが報じられた次の日、すべてを明確にすることだってできた。だが、あえて騒がせておいたんだ。何か月も罵倒されたよ。彼と明確にし合うまでね。だが、それには5分しかかからなかった。我々の関係はシンプルで、簡単なものなんだ」

一方で、バルディーニGMは、短期間でのスクデット獲得を目標とすることはないと話している。

「期限は設けられないし、設けたくもない。今季がどうなるかによるところが大きいんだ。うまくいけば、2、3人の選手を加えることで、タイトルを獲得できると言うこともできるようになるかもしれない。そのためのチームをつくりたいという強い意志がある。だが、2、3年待つことは問題にならないだろう。ローマは待つのに慣れているからね。クラブが見ているのは近いところではなく、長期的なことだ」

また、ルイス・エンリケ監督については、「人として好きだよ。選手たちに対して素晴らしい影響力を持っている。信用がなければ、そういうことは手に入らない。素晴らしいスタートだ。確かに、(バルセロナのペップ・)グアルディオラ監督にも連絡し、ローマに来ないか聞いたけど、彼には数年待ってくれと言われたよ」と賛辞を送っている。