“SDN48全員卒業”の経緯を説明、「強制卒業」や「赤字切り捨て」は否定。

写真拡大

先日、来年3月31日をもってメンバー39人全員が卒業すると発表された“AKB48の姉貴分”ことSDN48について、運営側は10月18日、公式ブログでファンの質問に答えると共に、この判断に至った経緯を説明している。

18日に更新されたエントリー「SDN48全員卒業の経緯について」によると、発表後に寄せられたファンの質問の中で、非常に多かったのは「強制的に卒業させられるのではないか」「赤字だから切り捨てるのか」の2点だったそう。しかしこの点については、「いずれも『全員卒業』の理由ではありません」とキッパリと否定している。

具体的には「強制的に卒業させるわけではなく、きちんとメンバー一人一人の夢や目標を聞いた上で、どうすることが一番良いのか? 結論を出すまでには、本当に沢山の議論が交わされました」と説明。また、「赤字云々に関して言えば、プロジェクトのグループとしては結果も残しており、金銭的なことが今回の結論に達した理由ではございません」としている。

では、なぜこのような形になったのだろうか。その点については、まず、「SDN48はAKB48とは違い、20歳以上のメンバーで構成されている為、実家住まいのメンバーは少なく、その殆どが自活をしており、アルバイトをしているメンバーも多数おります」と、メンバー個々の経済的な事情を挙げている。

また一方で、「本来なら、劇場公演を関係者に観て頂いて、何かにキャスティングをして頂いたり、芸能事務所への所属が決まったりするのですが公演倍率もあがらず、スカウトされる機会も少ないので、どのようにするべきなのか?ずと前から悩んでおりました(※原文ママ)」と、SDN48の伸び悩みとも言える状況に頭を抱えていたようだ。

そうしたことから、「SDN48はAKB48グループの他のグループと違い、年齢が上の分、このままSDN48というグループで公演を続けるより、個人の夢を応援した方がメンバー達の為になるのではないか?」との結論に達し、今回の“全員卒業”の形が取られた。

もちろん、この大きな決断にファンが悲しみ、憤り、反発を招くことは、運営側もわかってはいたが、「それでも、半年前にこの発表をさせて頂いたのは、この決断をすることが、メンバー達を更に成長させると思ったからです」と理解を求めている。

SDN48は2009年8月より活動をスタート。これまでに「GAGAGA」(2010年11月)、「愛、チュセヨ」(2011年4月)、「MIN・MIN・MIN」(2011年8月)の3枚のシングルをリリースし、いずれもオリコンウィークリーチャートで3位を記録している。メンバーは元AKB48の野呂佳代や大堀恵らのほか、芹那、KONAN(虎南有美)など39人。