対日ハム2回戦 C 0-1 F マエケン見殺し 26回連続無得点
前田健太と武田勝の両先発で始まった今日の試合。
立ち上がりから非常にレベルの高い投手戦。それぞれの1球に意図が込められ、次の打席に配球が繋がっていく。それを演出したのは両者のコントロール。ここ数試合は制球が悪く、捕手の意図になかなか応えられなかったカープ投手陣だったが、今日は久々にプロらしいピッチングを見る事が出来た。昨日は貧打線だったが、今日は間違いなく投手戦。
マエケンは140km台後半の直球と内外へのスライダー、そしてカーブといつもの組み立て。一方の武田勝。岩本、トレーシーを外し、山本芳、小窪、会沢らを組み込んだ若手中心のカープ打線が完全に翻弄される。結果が欲しくて初球から積極的に打ちに行くが、武田勝の術中にはまる。3回までは両軍走者すら出せず。
カープ打線はノーヒットノーランでもされそうな雰囲気だったが、東出のポテンヒットでようやく試合開始。5回表には一死二塁から山本芳が左中間にヒットを放つが、二塁走者丸が三遊間で止まって打球が落ちるのを見る。梵なら間違いなくホームに還っていた打球で、非常に悔やまれるプレー。この後石原が浅いレフトフライ、会沢死球で二死満塁となるが、続く梵が初球打ちで力の無いキャッチャーゴロ。見ている側でさえ脱力する展開。
直後の5回裏、一死から稲葉にカーブを巧打されて走者一塁、打席にはホフパワー。フルカウントからのスライダー、これが悔やまれる失投となった。稲葉もスタートを切っており、一死1,3塁のピンチ。続くは第一打席でいい反応を見せていた今成。
足の速い左打者、四球でもOKながら三振が欲しい場面。1-2と追い込んでの勝負。内角厳しいコースの直球をカットされる。カーブでは引っ掛けられて併殺崩れの可能性が高い。新球フォークは信頼が薄い。そうなるとベストの選択はスライダー。しかしホフパワーに抜けてしまったためか、選択したのはチェンジアップだった。しかしこれがストライクゾーン付近にいき、今成にセンターに弾き返されて先制を許してしまう。直球を続けた後についていき、しかもセンターへ返した今成はナイスバッティング。マエケンにとっては、ホフパワーにスライダーが抜けた失投が悔やまれた。
とは言えマエケンはその後も好投。128球で7回1失点の熱投だった。責められるべきところの無いエースのピッチング。しかし問題は打線だった。
7回には先頭小窪がツーベースを放つが、山本芳がバント失敗し、石原会沢が連続三振。8回には増井の失投を東出がツーベースとして無死2,3塁とするが、代打前田三振、栗原ショートゴロ、丸三振。9回も一死一塁から代打岩本が三振ゲッツー。最後までホームが遠かった。
泥沼の4連敗で貯金を使い果たす。交流戦は3勝6敗1分。打線は26イニング連続無得点。まるで8月以降の消化試合かと思えるほどに野村監督は打線を大幅に変更したが、あと一本が出なかった。
内容が更に悪化していっている岩本は仕方ないとしても、トレーシーまで外してしまっては、敗戦の責任は栗原がかぶる他無い。それが戻ってきた4番の責任というものだ。しばらくは我慢の日々となるが、借金を膨らませすぎないよう願う。
立ち上がりから非常にレベルの高い投手戦。それぞれの1球に意図が込められ、次の打席に配球が繋がっていく。それを演出したのは両者のコントロール。ここ数試合は制球が悪く、捕手の意図になかなか応えられなかったカープ投手陣だったが、今日は久々にプロらしいピッチングを見る事が出来た。昨日は貧打線だったが、今日は間違いなく投手戦。
カープ打線はノーヒットノーランでもされそうな雰囲気だったが、東出のポテンヒットでようやく試合開始。5回表には一死二塁から山本芳が左中間にヒットを放つが、二塁走者丸が三遊間で止まって打球が落ちるのを見る。梵なら間違いなくホームに還っていた打球で、非常に悔やまれるプレー。この後石原が浅いレフトフライ、会沢死球で二死満塁となるが、続く梵が初球打ちで力の無いキャッチャーゴロ。見ている側でさえ脱力する展開。
直後の5回裏、一死から稲葉にカーブを巧打されて走者一塁、打席にはホフパワー。フルカウントからのスライダー、これが悔やまれる失投となった。稲葉もスタートを切っており、一死1,3塁のピンチ。続くは第一打席でいい反応を見せていた今成。
足の速い左打者、四球でもOKながら三振が欲しい場面。1-2と追い込んでの勝負。内角厳しいコースの直球をカットされる。カーブでは引っ掛けられて併殺崩れの可能性が高い。新球フォークは信頼が薄い。そうなるとベストの選択はスライダー。しかしホフパワーに抜けてしまったためか、選択したのはチェンジアップだった。しかしこれがストライクゾーン付近にいき、今成にセンターに弾き返されて先制を許してしまう。直球を続けた後についていき、しかもセンターへ返した今成はナイスバッティング。マエケンにとっては、ホフパワーにスライダーが抜けた失投が悔やまれた。
とは言えマエケンはその後も好投。128球で7回1失点の熱投だった。責められるべきところの無いエースのピッチング。しかし問題は打線だった。
7回には先頭小窪がツーベースを放つが、山本芳がバント失敗し、石原会沢が連続三振。8回には増井の失投を東出がツーベースとして無死2,3塁とするが、代打前田三振、栗原ショートゴロ、丸三振。9回も一死一塁から代打岩本が三振ゲッツー。最後までホームが遠かった。
泥沼の4連敗で貯金を使い果たす。交流戦は3勝6敗1分。打線は26イニング連続無得点。まるで8月以降の消化試合かと思えるほどに野村監督は打線を大幅に変更したが、あと一本が出なかった。
内容が更に悪化していっている岩本は仕方ないとしても、トレーシーまで外してしまっては、敗戦の責任は栗原がかぶる他無い。それが戻ってきた4番の責任というものだ。しばらくは我慢の日々となるが、借金を膨らませすぎないよう願う。