1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
楽天 1 0 0 4 0 0 1 0 0 6
横浜 0 0 3 0 2 0 0 1 0 6

勝利投手
敗戦投手
セーブ
本塁打
[ 楽天 ] 山崎 6号(4回表2ラン) 、草野 1号(4回表2ラン)
[ 横浜 ] ハーパー 6号(5回裏2ラン)

細山田のパスボールで許した勝ち越し点を、金城の「これぞプロ」というスーパーキャッチが、石川の同点打を呼び込み執念の引き分け。スーパーヒーローになれる最後の打席で凡退するあたりが金城らしいといえば金城らしいのだが、しぶとく粘って負けなかったのは大きい。

須田はこれまで6回先発して、低めにコントロールできたのは初登板の阪神戦とロッテ戦のみ。高めの球で打ち取れるほどの球威はないだけに、三度に二度の割合で高めに浮くのではプロとして生き残れない。

球が高めに浮く原因は独特のスナップの使い方にあるのだが、これを修正してしまうと須田特有の低めに伸びる球もなくなってしまうので、足腰を鍛えてもっと低いフォームで投げられるようにするしかない。おそらくこのまま上で投げさせても同じことの繰り返しになるので、下でやり直すほうが良いだろう。

高木コーチの進言で組み替えた打線が機能し、久々に6点を奪った。
スレッジの三番は少し重い印象だったが、そこに金城が入ることで、繋いで村田という形ができる打線になった。
このチームが勝てそうで勝てないのは、監督が「場を読む」能力を持っていないから。
横浜の首脳陣が何も考えず試合をスタートさせていることが、二回裏、須田の中前打で二塁走者スレッジを突っ込ませた走塁に表れていた。

前回のロッテ戦は、マリン特有の強風が吹き荒れており、前日の試合を含めても両軍で6点しか点が入っていない状況。
これは1点が試合を分ける「場」である。
対してこの日は、両翼91メートルという狭い地方球場で、球審は激辛判定で有名な栄村さん。
普通に考えれば点の取り合いになると予想できる「場」である。

チャンスが少ない「場」で自重し、後続の連打や一発が期待できる「場」で突入させたのだから、状況に応じたプレーというものを監督が理解できていないということである。船員が懸命に水をかき出しても、船長が船底に開いた穴に気づかないのではどうしようもない。