ユヴェントスはベテランの優れた選手たちによってリスタートしている。FWアレッサンドロ・デル・ピエーロとGKジャンルイジ・ブッフォンが、その年齢や負傷、移籍の噂にもかかわらず、そして契約延長が実現していないにもかかわらず、再び話題となっているのだ。

数年前、彼らはもう終わった選手だとする声もあった。だが彼らは、静かに働き続け、“彼らの”ユヴェントスを復活させるために、適切なタイミングを待っていたのだ。デル・ピエーロはゴールを決め、ブッフォンはシュートを防いでいる。残りの9人はシーズンごとに入れ替わってきた。だが、彼らは常にそこにおり、常に決定的な存在だ。

ユヴェントスでの661試合目となった16日のバーリ戦で、デル・ピエーロはクラブでの通算280ゴール目を決めた。彼のFKが均衡を破ったのだ。ルイジ・デルネーリ監督も試合後、デル・ピエーロに賛辞を送っている。

本人は笑顔で感謝した上で、まだ自分の未来がどうなるか分からないことを認めた。毎年同じことだ。彼は文句を言うことなく、ゴールを決めて好パフォーマンスを見せることで、さらにもう1シーズンの契約延長を手に入れられると自覚している。今後、デル・ピエーロと彼の兄でもある代理人、そしてクラブが、契約延長について話し合うだろう。これもまた、毎年同じことだ。

デル・ピエーロは試合翌日、自らの公式サイト上で、「重要な試合だったし、僕のゴールも決定的だったね。今日(17日)は休みで、明日から次のサンプドリア戦に向け、ヴィノーヴォ(練習場)へ戻る。まったく簡単な試合じゃないよ。僕は準備できているし、気合も入っている。昨日のような試合の後だから、もちろんそうにきまっているさ。またゴールを決めたいと思っていた。FKで決めたいとも思っていたんだ。とても素晴らしい気分だよ」と話している。

ブッフォンもリーグ戦での復帰を果たした。コッパ・イタリアで復帰したのに続き、リーグ戦での今季初出場を飾った彼は、簡単ではない時期を乗り越えてきた。腰の手術、どうなるか分からないという疑問、フィジオセラピー、個別トレーニング、そしてようやく、彼はピッチへ戻ってきたのだ。

保証は何もなかった。実際、デルネーリ監督はずっと、スタメンの座が確実な選手はいないと繰り返していたのだ。控えGKマルコ・ストラーリはブッフォンがいない間、完璧にプレーしてきた(今の彼はスタメンで試合に出られるチームを探している)。だが、ブッフォンはブッフォンなのだ。デルネーリ監督は彼がGKのディエゴ・マラドーナだと称し、サポーターは彼を愛している。ナンバーワンが戻ってきたのだ。