韓国のネット上で10月初めに「日本が韓国の植民地になっている」と騒がれたジョン・タイター(John.Titor)の「未来予言」地図が、実は韓国のネットユーザーがいたずらで作ったものだったことが判明した。複数のメディアが続々と報じた。

 12日に放送された韓国SBS放送の『あなたの気になる話』で同話題に焦点を当て、その真相が明かされた。10月の報道ではジョン・タイターが描いたとされる2036年の世界地図が登場。地図で日本は韓国の領土として表示されており、香港を含む中国の東海岸と旧満州地域、シベリアの一部も韓国の領土と記されている。

  しかし、番組で専門家に依頼して調査した結果、問題の地図は中国の「東北工程」を不満に思った韓国のネットユーザーが大学受験を終えた04年におもしろ半分で製作したものだったことが明らかになった。

 彼は番組の取材に対して「当時は中国の「東北工程」で敏感な時期だったので、刺激的な素材で関心を寄せたかった」と背景を語っている。そして、いたずらで描いてみた地図が10月にネット上でジョン・タイターの「未来予言」地図として大騒ぎになっていることに驚いたと、当時の心境を明かした。

 ジョン・タイターは2036年からやってきたと主張する人物。2015年に第三次世界大戦が発生し、中国が日本・台湾・韓国を強制併合させ「Korea United」となると予言している。ただ、彼の予言と地図との関連性はほかになく、一部の韓国メディアも10月の報道で当地図の信ぴょう性に疑問を呈していた。(編集担当:金志秀)



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