ローマのクラウディオ・ラニエリ監督とキャプテンのFWフランチェスコ・トッティが26日、トレーニング再開時にトリゴリアの練習場で直接の話し合いを行った。

ローマは25日のセリエA第5節で、王者インテルをホームで1−0と撃破している。だが、トッティは後半途中の75分に交代を命じられピッチを離れた。トッティがラニエリ監督の采配を快く思わなかったのは、ベンチに座らずに直接ドレッシングルームへ戻り、さらに試合後はチームメートたちよりも先にスタジアムから帰ってしまったことからも明らかだ。

試合後、ラニエリ監督はトッティについて、「明日、頭を冷やしてからなら、もっと落ち着いているだろう」と話していた。そして試合から一夜明けた26日、2人はお互いの考えを明確にし合ったのである。チャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦のときと同じだ。このときはトッティがラニエリ監督の姿勢を「カテナッチョ」だとして批判していた。

トッティはラニエリ監督に対し、交代させたのは戦術的に価値があったからなのか、あるいはフィジカルの理由なのかを尋ねたようだ。トッティは指揮官に対し、27で34歳になるものの、すべての試合で最後までプレーするだけのフィジカルの準備ができていると伝えたと見られる。

一方のラニエリ監督は、試合後に述べたことを繰り返したようだ。すなわち、「(トッティと交代して決勝点を挙げたFWミルコ・)ヴチニッチのスピードが自分には必要だった」ということである。その上で、ラニエリ監督はトッティのことを十分に重視していることを強調したようだ。