ここ数年、スクデットやコッパ・イタリアを獲得し、かつてUEFAカップを制したインテルのキャプテン、MFハビエル・サネッティ。彼に足りないのは、チャンピオンズリーグ(CL)優勝という感動だけだった。彼は、ジョゼ・モウリーニョ監督にインテル残留を納得させるためにも、CL制覇を実現したいと願っている。

22日に行われるバイエルン・ミュンヘンとのCL決勝を前に、サネッティは「このファイナルを戦いたかった。何年も前から目指していたし、最高の形で終わることを願っている」と語った。

バイエルンのルイス・ファン・ハール監督は、インテルが審判たちから助けられていると批判している。これに対し、サネッティは「それは彼の意見であって、僕は彼を尊重するよ。でも、僕らがここまでたどり着いたということは、僕らがそれにふさわしかったという意味なんだ」と反論している。

非常に高いレベルのシーズンを送ってきたサネッティについて、バロンドール受賞に値するはずだと主張する声も少なくない。同選手は「(バロンドールをもらって)うれしくない選手なんていないよね。でも僕は、チームの役に立ちたいと思っており、自分のクラブでトロフィーを獲得したいと願っているんだ。ファイナルでゴールを決めたいと強く思っている。でも大事なのは、インテルの選手が得点を挙げることで、インテルがトロフィーを掲げることなんだ」と話した。

マドリッドでの決勝に勝利すれば、モウリーニョ監督にとってインテルでの最後の瞬間となるかもしれない。サネッティは指揮官の去就について、「そういう噂には邪魔されない。監督は明言したはずだ。ファイナルの後に話すとね。ただ、彼に残留を納得させるためにも、僕らは優勝したいと願っている」とコメントしている。