このところフランス代表落選がつづいているパトリック・ヴィエラ(33)が7日午前、カナル・プリュス局のカメラを前に、3年半過ごしたインテルを離れて、マンチェスター・シティに移籍することを明らかにした。

 ヴィエラは7日午後にメディカル・チェックを受けた後、マンチェスター・シティと正式に18ヶ月の契約を交わすことになっている。

 ヴィエラは移籍を決意した理由について「自分には、インテルに残っていたら達成できない目標がある」と述べた。その目標とはもちろん、プレー時間を増やして、W杯のメンバーに選ばれることにある。

 今シーズンのヴィエラは、リーグ戦12試合(うち先発7試合)、チャンピオンズリーグ2試合(いずれも途中出場)に出場したのみで、プレー時間は1試合平均およそ50分。モウリーニョ監督から完全に信頼を得ていたとは言いがたい。その結果、フランス代表のドメネク監督からも「まだ本来の調子に戻っていない」との評価を受け、招集を再三にわたり見送られている。

 シティでは、インテルでモウリーニョ監督の前任者だったマンチーニ監督の下で再びプレーすることになるヴィエラ。「彼がインテルにいたときと同じ自分を見せたい」と復活に向け意気込んでいる。