サンプドリアに所属するイタリア代表FWジャンパオロ・パッツィーニが、ロンドンに渡る? 今はまだ一つの可能性にすぎないが、数カ月後にはこれが実現しているかもしれない。

アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督と、チェルシーを率いるカルロ・アンチェロッティ監督は、パッツィーニの獲得に興味を持っているようだ。

今年1月の移籍市場でフィオレンティーナからサンプドリアに移った同選手は、完全にブレイクを果たした。今シーズンはルイジ・デル・ネーリ監督の下、ここまで7ゴールを記録し、得点ランクの2位につけている。昨シーズン途中にパッツィーニが移籍した際、両クラブは900万ユーロ(約12億円)で取引を成立させていた。しかし、すでに移籍金の設定額は倍以上になったと言われている。

アーセナルは早くもサンプドリアにオファーを届けているようだ。どうやら、1800万ユーロ(約24億円)をベースにした取引を望んでいる模様。一方のサンプドリアは2500万ユーロ(約32.5億円)ほどの収入を見込んでいるそうで、これから双方が交渉していくことになるだろう。

仮にサンプドリアがアーセナルとの交渉をうまく進めた場合、イタリア人選手の国外移籍で最も高額な取引になる可能性がある。FWクリスティアン・ヴィエリが1997年、ユヴェントスからアトレティコ・マドリーに移籍したときは1750万ユーロ(約23億円)。今年の夏にMFアルベルト・アクイラーニがローマからリヴァプールに移ったときは、2000万ユーロ(約26億円)が動いた。パッツィーニがこれらのレコードを塗り替えるかという点も注目される。