ジェノアのエンリコ・プレッツィオージ会長が、インテルのFWエルナン・クレスポについて「まだ彼はサインしていないが、もうクレスポとは会っている。彼は大きな意欲を示してくれたよ」と話し、また「ミリートとチアゴ・モッタの放出は残念だが、しかし正当なオファーを前にすれば……」と語った。

「ミリートやチアゴ・モッタのような偉大な選手を2人も放出したのは、残念な出来事だった。しかし、正当なオファーを前にすれば……」

プレッツィオージ会長は「Radio Incontro」のインタビューに応え、移籍マーケットについて語った。

「選手がビッグクラブの標的になった時点で、その選手をクラブに引き止めるのは難しい。ただミリートとチアゴ・モッタはジェノアでよくやってくれた。しかもアクアフレスカの全保有権と巨額の移籍金をクラブにもたらしたのだからね」

すでにジェノアは、カリアリのFWロベルト・アクアフレスカ、アタランタのセルジオ・フロッカリの獲得が決まっている。

「フロッカリを獲得したのは本当の話だ。25日(月)にはアクアフレスカと話をする。もしアクアフレスカが全試合でスタメン出場したいと言うのなら、彼は知る必要があるだろう。チーム全員で、来シーズンのセリエA、UEFAカップ、コッパ・イタリアの60試合を戦い抜くことをね」

ここでようやくクレスポの話題に触れた。

「クレスポは99.9パーセント、ジェノアの選手だ」

プレッツィオージ会長は笑いながら話した。さてミリートの代わりはアクアフレスカ、フロッカリ、そしてクレスポの名前が挙がっているが、チアゴ・モッタの代わりは誰になるのだろうか。ラツィオのMFマツザレムやMFレデスマ?

「マツザレムは偉大な選手だが、彼の状況を知っているだけに、われわれのターゲットにはならない。逆にレデスマに関しては、獲得に動いたこともあるが、しかし手に入れることはできなかった。ウディネーゼのMFアサモアもそうだ。700万ユーロの移籍金を提示されてしまっては撤退するしかなかった……。いつも移籍交渉がうまくいくとは限らないんだ」

主力の2選手を放出しながらも、プレッツィオージ会長はジェノアの未来を信じている。

「昨シーズンの終了後、ジェノアはFWボリエッロ(ミランへ)とMFコンコ(セビージャへ)を放出したが、チームの強化に成功した。主力の放出は、必ずしもチームの弱体化を招くとは限らない。これまで成果を出しているから、わたしはジェノバの人々からも信頼されている。ミリートは素晴らしい活躍をしてくれた。とても感謝している。しかしわれわれは、ジェノアをさらに強くするために前進しなければいけない」