レッドソックスのジョナサン・パペルボン投手がエスクワイア誌4月号に掲載されたインタビュー記事のなかで、ドジャースに移籍したマニー・ラミレスを「癌」呼ばわりした。

 インタビューのなかでパペルボンはラミレスについて「ぼくたちとは違う目的を持っていた。マニーはチームにとって厄介な存在だった。たったひとりのせいで、チーム全体の調子が落ちてしまうことだってある。アイツはチームにとっての癌だった。彼がいなくなってチームの空気が一変した」などと述べた。

 3月12日の練習後、発言の真意を問われたパペルボンは「ほんとのことをいっただけだ」と弁解するつもりがないことを主張したとボストン・グローブ紙電子版が伝えた。

 パペルボンは「チームは25人が気持ちを揃えて初めて勝てる」とし、昨年7月末にラミレスが去るまでの12試合で8敗したレッドソックスが、8月以降は13試合で10勝したことをさして「ずっと負け続けていたチームが、ベイが来てからは勝ち始めた。結果がすべてを物語っている」と述べた。

 また「マニーはここではプレーしたくなかった。いいプレーをしたいと思わなければ、いいプレーはできない。あの投手はイヤだとか、気分が乗らないからと試合に出ないなんてもってのほかだ。故障を抱えながら全力でプレーする仲間を見て、みんながやってやろうという気になるものだ」とも語った。

「癌」発言について、フランコーナ監督は「はっきりモノをいうのがパペルボンだ」と述べ、ラミレスは「別にかまわない。ひとの発言や自分の過去をコントロールすることはできない」と意に介さない様子だ。