この春、オーストリアでヨゼフ・フリッツルというという父親が自宅地下室に24年間も娘を閉じ込め、レイプを続け子供を7人も産ませていたという恐ろしいニュースが世界中の人々を震撼させたが、イギリスにも同じような父親がいたことが分かった。


この24日、シェフィールド・クラウン裁判所において、27年間に渡る娘の強姦や児童虐待など25の罪により、イギリス人のある父親に19年6ヶ月の禁固刑が言い渡された。被害にあった2人の娘や子供のプライバシー保護の観点により、名前は明かされない。

56歳のこの父親の強姦で娘達は計19回も妊娠し、そのうち9人の子が産まれ、5回は流産、そして5回は死産となったという。この9人の子供のうち、7人が現在生存しているが、いずれも遺伝子上の変異を伴っているという。

サウス・ヨークシャー警察署長のサイモン・トア氏は、この恐ろしい犯罪の犠牲者である娘たちからコメントを預かっているとし、「彼が牢獄に入ることでもう私たちは彼に体を触られることがなくなる、この事実だけは受け止めました。でもこの辛い年月は、私たちの心に深い傷を残し、これから先も忘れることなどないでしょう。自分たちの今後の人生をどう立て直し強く生きていくか、そのことを真剣に考えないとなりません」と彼女たちの苦しみを伝え、行政としても、彼女たちの心の回復のために全面的に支援したいと語った。

1981年にレイプは始まったとし、1998年にはひとりの娘が児童相談所に電話も入れている。子供を産み育てていく自信がないと告白し、支援を求めたが、児童相談所が保証は約束できるものではないと返事すると、彼女は相談所に頼ることをそこで断念したという。

その虐待を伴うレイプは一週間につき3回という頻度で2人の娘に繰り返され、妊娠中にも止むことは無く、病気になった時と産後だけ地獄から解放されたとふたりは認めた。

体罰を受けた際のケガやアザのために病院に行くことがあったが、病院が虐待の可能性を通報し、相談員が面接に訪れても、彼女たちは徹底してなんでもありませんと否定するため、27年間という長い期間にも、一度も家庭を訪問する機会はなかったという。

なぜなら、もしも片方の娘が反抗などしようものなら、その後ふたりとも殴られ、蹴られ、ガスの火に目や腕をあぶられるため、それが恐ろしくて反抗も通報もしようが無かったというのである。

この地獄絵図のような父と娘の関係が明るみに出たのは今年6月、ある赤ちゃんが死亡したことがきっかけであった。父親からのレイプで遺伝子上の異常を持って生まれた赤ちゃんが、体中に打撲傷を受けて亡くなったことを、病院は今度こそ見逃すわけはなかった。

世にも恐ろしい男の家に娘として生まれた気の毒な運命ではあったが、ふたりの娘たちにはまだまだ長い人生が待っている。どうか幸せを見つけ、安らぎの中で生きていってくれるよう心から祈りたい。

(編集部 Joy横手)

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