芦名星(撮影:野原誠治)
 現在「ブラッディ・マンデイ」(TBS系)「ギラギラ」(テレビ朝日系)という人気連続ドラマ2作に出演中であり、22日公開の「ジュテーム〜わたしはけもの」で主演を務める女優・芦名星(あしなせい)。1月に公開された、日加伊合作映画である「シルク」では、ヒロインであり物語の鍵を握る謎の美少女役に抜擢されたことも記憶に新しい。ドラマ、映画の他、CMやモデルとしても活躍。2009年の劇場待機作品にも複数出演予定の注目の女優である。「ジュテーム〜わたしはけもの」は、BSフジオリジナルの深夜ドラマを映画化した作品。今回芦名は、自分を変える為コールガールの世界へ足を踏み入れる女・由佳を演じている。「自分を目標にしている」という由佳の姿勢に共感したという、彼女の素顔とは?

――今回の由佳役に抜擢された時の率直な感想をお聞かせください。

芦名星(以降、芦名):そうですね。すごい難しい話だなって一番最初に感じたので、何が一番基盤にあるのかってことを星田監督とたくさんお話をしました。後は、ドラマでは主演がはじめてで、映画では二度目かな、「あ、また自分が主演をできるんだ、すごいうれしい!」っていうのが正直な感想でした。

――とても難しい台本だったということですが、監督からどのような演技指導を受けましたか?

芦名:演技指導というより、台本の内容を同じように感じてないと成り立たないので、どこが一番伝えたい部分なのかっていう所をたくさんお話させてもらいました。そのおかげで、お互いが同じ気持ちになった状態で撮影に入ることができました。

――由佳がコールガールになり、美しく変化していく様子を演じる時に工夫した点はありますか?

芦名:バイトしてる時、友達といる時、学校にいる時、お母さんといる時、みんなそれぞれ、意識してなくても場所に応じて、言葉遣いだったり顔つきだったり仕草だったりが変わっているものだと思っています。なので、特に何かこういう見せ方をしようとかじゃなく、普通に衣装を着て感じた気持ちをそのまんま表現しました。

――芦名さんが演じた由佳に共感できる部分はありましたか?

芦名:共感できる部分はありますね。この子、すごい強くなりたいと思っているんです。自分を自分として理解してもらいたい、人から見れば裏の顔、表の顔って言われてしまうんだけど、自分にとってはそれが全部“自分”なんですっていう考え方はすごくよく分かります。例えば、自分だったら「芦名星と私ってどう違いますか?」って聞かれた時に「芦名星っていう人間も私なんです」って思います。あとは、彼女って別に誰かを目標にしているわけじゃなくて、自分を目標に、自分が強くなるために、自分に負けない力を持とうとしています。それは私が、いつも心がけてることでもあります。

――今おっしゃられたように、由佳は、周りが自分に抱くイメージと本当の自分とにギャップを感じていましたが、芦名さん自身が周りに抱かれるイメージと自分の中でのギャップを感じることはありますか?

芦名:みなさんがどういうイメージを持ってくださっているのかはそんなにはっきりとは分からないですけど、いつも言われるのは「髪をどうやって保ってますか?」とか「肌をどうやって保ってるんですか?」、「スタイルはどうやって維持してるんですか?」とか。普通に生活をしているだけで、特に肌をキレイにする為にこれを多く食べる、とか髪をキレイにする為にこういうシャンプー使ってるとかは無くって。本当に普通にみなさんが生活しているのと同じだと。お酒も飲みますし、食べたいもの食べて、楽しいことして。