――加藤雅也さんをはじめ、様々な俳優さんと共演されていますが、現場の雰囲気はいかがでしたか?

芦名:雅也さんはすっごい面白いんです。ビックリするくらい(笑)。

――ダンディなイメージですけどね。

芦名:ダンディなんですけど、全然ダンディじゃないんです(笑)! 中身が(笑)。もう会話が成り立たないくらい冗談を言うんです。あれがたぶん普通なんですけど、もうおかしくて。何言ってるのか理解できないときとか「雅也さん、今何の話ですか?」って聞くと「いや、だからさあ」ってまた全然違う話したりするんです。一緒に撮影したのは5日間くらいだったんですが、とにかく楽しい現場でした。

――ずっと笑いっぱなし?

芦名:そうですね。常に笑ってて、ちょっと集中したいのに、お互い笑ってNG出したり(笑)。演じる側としては良くないかもしれないですけど…(笑)。雅也さんは絵も描かれていて、「星の未来の彼氏描いてやるから」とかいって、なんだったけかな、名前忘れちゃった。えっと、オサムくんじゃなくて…。変な名前なんですけど、顔しかないんですよ。体とか超すごくちっちゃくてここらへん(頬のあたり)も縫ってあって、どう考えても人間じゃないんですよ。「でも、将来こういう男がお前の目の前に現れたらどうする?」とか言って、それが本気でそういう会話をしてるのか、笑わせようと思って話してるのかが分からないので、私にはそれがすごいツボで。ずっとそういう感じでいたので、本当に面白かったですね。

――これから芦名さんが挑戦してみたい役はどんなものですか?

芦名:特にこういう役を、ってものは無いんですけど、常に役と向き合っていたい、お芝居をしていたいっていうのが願いです。どの役でもいただけるなら、何でもやらせてください、という思いです。

――最後に、この映画をどんな人に観てほしいか、メッセージをお願いします。

芦名:そうですね。世の中の頑張っている女性に観てほしいですね。頑張ってるのは、すごく素敵で、でも、無理されている方もたくさんいらっしゃるかなって思うんです。ストレスを感じて、「本当はこう言ってやりたいのに言えない」とか。そんな女性が、この作品を観て、もうちょっとわがままになっていいのかなって、肩の力を抜いてもらえたらいいなと思います。


「ジュテーム〜わたしはけもの」ストーリー

淡々とした毎日を送るフリーターの由佳(芦名星)は、思い描く理想と現実がかけ離れていることに悩んでいた。なんとか自分を変えたいと思う由佳は、街で出会った女性 から紹介されたコールガールの仕事を始めることに。地味で内気だった由佳は、男を魅了する美しい女に変身していくのだが…。

監督:星田良子
脚本・原作:鎌田敏夫
出演:芦名星、加藤雅也、和田正人、洞口依子
R-15
公式サイト:http://www.bsfuji.tv/jetaime/
11月22日(土)角川シネマ新宿2にて期間限定公開