元ニューカッスルのアラン・シアラーは、イングランド代表監督の候補に名前が挙がっていることについて、「とても驚いている」とコメント。監督業への興味を示しながらも、代表監督就任は時期尚早としている。

 スティーブ・マクラーレンの解任を受け、連日メディアを騒がしているイングランド代表の監督人事。ジョゼ・モウリーニョやファビオ・カペッロといった外国人監督の招聘も噂される中、イングランド人監督の候補として元代表キャプテンのシアラーの名前が挙げられている。しかしシアラーにとっては、“インポッシブル・ジョブ(不可能な仕事)”とも呼ばれるイングランド代表監督の責務は荷が重いと感じているようだ。

「監督業には興味があるよ。それはこれまでにも言ってきた通りだ。でも、いつ監督を始めるかは何とも言えない。イングランド代表監督に就任することは名誉なことだ。監督として最高の仕事だと言える。しかし、予選敗退が決まった直後に、候補として私の名前が挙がったことには驚いた。少なくとも私は何も知らないからね。もちろん、他にも多くの監督の名前が挙げられているし、私よりも経験豊富な監督ばかりだから…」

 自身の経験不足を理由に、監督候補から身を引く姿勢を見せたシアラー。しかし代表レベルでは、ドイツ代表のユルゲン・クリンスマン元監督や、オランダ代表のマルコ・ファン・バステン監督など、監督経験はないが代表選手としてカリスマ的な人気を集めた元プレーヤーが指揮官を務めて成果を出しているケースも多い。イングランド人監督の人材不足が叫ばれる中、イングランド・サッカー協会がシアラーの可能性にすべてを託す可能性も少なくない。