C言語 VS Java『究極のレジュメ」
ソフトウェア開発に携わっているエンジニアは、それぞれ得意な言語があるはず。今回はC言語とJavaを重視して採用しているベンチャー企業、イーシー・ワン、CODE CREEDを取り上げる。カリスマ社長が求める究極のJava技術者とC技術者のレジュメとは?

■次世代戦略を踏まえた求める人材とは?
今回は習得言語別(JavaとC言語)エンジニアの「究極のレジュメ」を紹介する。取材に協力してくれたのは、Java関連のシステム開発を得意とするイーシー・ワン代表取締役社長の最首英裕氏と、CODE CREED(元セーバーホールディングス代表取締役チーフ・アーキテクト)の富田拓朗氏。富田氏は2006年8月に新会社CODE CREEDを設立。同社ではCやC++を使って、自立型エージェント純国産のエンコーダーや次世代検索エンジンのコア部分の開発を行うという。
エンタープライズシステムの世界ではJava関連の案件が増えている今、Javaエンジニアの市場価値は高まっている。この傾向はまだまだ続くと考えられている。一方、富田氏の会社をはじめ、ハードウェアに実装されるソフトウェア、いわゆる組み込み系ではCやC++のエンジニアのニーズが高まっている。

だからといって単に、「Javaができる」「Cができる」エンジニアを求めているわけではない。Java、もしくはCができるうえで、どんなスキルや経験をもつエンジニアが求められているのか、レジュメという形式で紹介していく。求める人材像を明らかにするために、まずは両社の次世代戦略について話を聞いた。それを踏まえたうえで、リクナビNEXTスカウトのレジュメに登録する細かなスペックについて明らかにしていく。これを参考に高値を呼ぶJavaエンジニア、C言語エンジニアへの道を目指してほしい。


株式会社イーシー・ワン 「Javaの知識・スキル」+「ビジネスマインド」のある人を求める
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代表取締役 最首英裕氏
1961年、神奈川県生まれ。85年、早稲田大学第一文学部卒業後、エイ・エス・ティ(現アイ・ティ・フロンティア)に入社。97年、米Spyglass日本代表就任。98年4月、イーシー・ワン設立、取締役副社長就任。2004年、現職に就く。2001年5月に創設されたEJBコンポーネントの再利用を促進する「cBank」の普及にも積極的に取り組む。
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■事業概要
Javaを使ったシステムの開発(業務設計、要件開発〜保守・運用支援まで)とITガバナンスやプロセス、標準化などのコンサルティングサービスを提供。またEJBなど、再利用できるソフトウェア部品「cBank」関連の自社製品の販売、保守、導入支援、教育研修など、プロダクト・サービスも手掛けている。

■求める人材
ソフトウェアビジネスを労働集約型から知識集約型へ転換したい──。それを実現するため、2年前からさらなる力の強化を図っています。まずは「作り上げる力」です。作り上げる力とは技術力と業務的な解決能力です。これらはJavaを使って製造業や金融業の基盤システムを構築するなど、かなりの経験を積んできました。次に技術力や業務解決能力を「蓄積する力」です。これは単にナレッジをデータベースとして蓄積するだけではありません。知的財産をうまく使い、改善していく力です。第三が「提供する力」です。これは利用者が安心して使える手立てを提供することです。そして第四が「知らしめる力」です。現在の経済では企業が単独で存在しえなくなっています。当社もメディアカンパニーやコミュニティと連動して、イノベーションを起こしていかねばならないと考えているからです。

才能ある優秀な人材であれば、社員としてだけではなく、ジョイントベンチャーをつくり、コラボレーションすることも考えています。だからこそ、エンジニアにもビジネスマインド、つまり事業的観点をもってもらいたい。もちろん、技術を深掘りすることもいいでしょう。しかし、その技術をどんな目的に活用するのか。その視点をもっている人を採用したいと思います。


CODE CREED Cでゴリゴリとコアプログラムを書きたい人
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富田拓朗氏
1971年、父はアートディレクター、母はファブリックアーティストという家庭に生まれる。6歳でTK80BSを組み立てる。21歳で起業。外資系企業、金融システムを手掛けるシステム企業取締役を経て、99年セーバー設立。2005年、セーバーホールディングス設立と同時に、代表取締役チーフ・アーキテクトに就任。2006年8月、CODE CREED設立。
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■事業概要
動画や音声など携帯電話向けのコンテンツの変換技術、配信管理システムなどの開発を行うセーバーホールディングスの元代表取締役チーフ・アーキテクトの富田拓朗氏が、2006年8月に設立。システム構築を含むコアプログラミング、コアメソッドの研究開発型企業。純国産のコーデックをはじめ、将来的な組み込みOSの開発なども手掛けていく予定。

■求める人材
「CODE CREED」という社名をつけたのは、コア技術を意識し、ひとつひとつのコードを大切にする会社にしたいという思いからです。当社ではC言語(C++や一部アセンブラも含む)にこだわり、あえて下回りからフルスクラッチングでソフトウェアの開発を行っていき、閉塞気味の国内エンジニアリング現場に新しい方向性をもたらす事が出来ればと考えています。

当社がまず、取り組んでいくのは人工知能に近いエージェントAPI群と純国産マルティメディアエンコーダーの開発です。音声や動画など現在のコーデックには、特許ライセンスの問題を含めてまだまだ不満がある。現実的な利用シーンから求められているようなクオリティの高いものを提供し、そして、やりたかったけれど誰もができていないことをやっていきたいですね。
そんな当社が求める人材の第一条件は、Cでコア部分のプログラムをゴリゴリかける人。第二条件はリーダー経験のある人です。仕事はチームで行います。そこではやはり舵取り役が必要。人を育てたり、まとめたりという能力は欠かせません。

当社はスタートアップ企業ながら、複雑な数式群をまともなコードに落とすことの出来る技術者やコーデック開発を行うための専門家が集まっている。生粋の数学者もいれば、大手企業の研究所でエンコーダーの開発に携わっていた人もいる。そんな中で、これまで誰もが成し得なかったものにチャレンジしていくのです。参加したエンジニアが、飛躍的に伸びることを実感できる現場になると期待しています。だからこそ、常に自分を新陳代謝でき、新しいところ、高いところに自分を置きたい人にぜひ、きてほしいと思います。

二人が求める【究極のレジュメ】とは
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