イギリスのランカシャー州クリザローで、たった一人の少年のせいで町の犯罪率が40%も上昇するというとんでもないことが起こったそうです。クリザローはリブルヴァレー行政区の中心となっている町で、人口は2万2000人ほどとなっています。

詳細は以下の通り。
The Asbo teenager who caused 40 per cent crime rise in one town | News | This is London

このとんでもない少年の名前はカイル・アイヴィソン(17)。彼は町でさまざまな傷害行為や破壊行為を行い、一人で町の犯罪率を40%も上昇させました。アイヴィソンは2003年と2004年にそれぞれ逮捕歴があり、2005年には9件、2006年には56件、2007年にはすでに48件の犯罪を犯しているそうです。

彼の行った悪事の一部は以下のようなもの。

・教会の窓を割って1400ポンド(約35万円)相当の被害を与える
・21台の車を破壊したり飛び乗ったり買い物カートをぶつける様子を撮影
・15歳の少女とともに酔っぱらって少女を病院送りにする
・隣家の庭に放火
・墓地のベンチを破壊
・大学の火災報知器を破壊
・エクスタシーやマリファナなどの薬物を所持


ある週には、起こった犯罪のうち38%はアイヴィソンの起こしたものだったということもあるそうです。ある店主(報復を恐れて名前は出せないらしい)によれば「町の住民も、商売人も、警察も、みんなアイヴィソンにはうんざりしている」とのこと。

裁判所により、アイヴィソンは半年の間、22時から翌7時まで公衆の場にでることが禁止、彼が入ってはいけないと決められた場所に入ることはできず、また出て行くように言われた場合はそこにとどまってはいけない、公衆の場や8名の指名された仲間と集まる際にはアルコールやドラッグを所持・消費してはいけないという命令が下されました。これは、この少年に更生の余地があると考えての処置なのでしょうか。

なお、このような反社会的な行動に対する裁判所の命令をAnti social behaviour orders(反社会的行動令)、略してASBOと言うそうです。

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