埼スタのボールボーイに、厳しい言葉を浴びせたとされるポドルスキ。ドイツ語で口癖だったのかもしれないが……。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 土曜日に行なわれたJ1リーグ第8節、浦和レッズ対ヴィッセル神戸の一戦は、前者が興梠慎三のPKによるゴールを守り切って1−0の勝利を挙げた。浦和が連勝で順位を6位に上げた一方で、3連敗の神戸は11位に低迷。暗いトンネルから抜け出せずにいる。
 
 この試合で、神戸の元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキがボールボーイに対し、両手を広げて苦言を呈するシーンがあった。59分だ。1点を追う神戸が攻勢を仕掛ける時間帯で、浦和の敵陣でボールがタッチラインを割る。スローインで再開を急ぎたいポドルスキは手元にすぐボールが欲しかったが、ボールボーイはゴロでボールを転がした。
 
 ドイツ・メディア『Sport1』やオーストリア・メディア『Heute』などによると、この際にポドルスキがボールボーイにドイツ語で暴言を吐いたという。いまや欧州でもJ1リーグはDAZNを通じて放映されており、ピッチマイクがその声を拾っていたのだ。

 
 マイルドな表現をすれば、「ちゃんと渡すんだ、この野郎!」。実際にはスラングを使っており、もっと強い響きだったようだ。『Heute』は「プリンス・ポルディが大声で少年を叱責した。彼がしっかりとボールを渡さなかったのが理由だ」」と説明し、「この日はポドルスキの日ではなかった。ヴィッセルは試合に敗れ、彼自身も71分に交代を命じられている」と伝えた。
 
 突然の政権交代となり、みずからキャプテンマークを返上したポドルスキ。リードを許している状況下で、フラストレーションが溜まっていたのかもしれないが……。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部