現役引退のドログバの人生を変えた人物とは

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日本時間22日に現役引退を表明した元コートジボワール代表のディディエ・ドログバが、イギリス『BBC』のインタビューでそのキャリアを振り返っている。

1998年のル・マンでのプロデビュー後、2004年から2012年の間、チェルシーで活躍したドログバ。ここでは4度のプレミアリーグ優勝や、チャンピオンズリーグ制覇など、数字で見ても通算381試合164得点86アシストと大きな功績を残した。

今年の3月に40歳を迎えたドログバは引退に際し『BBC』のインタビューに答えた。その中で自身の人生を変えた人物として、チェルシー時代に師弟関係にあったジョゼ・モウリーニョ監督(現マンチェスター・ユナイテッド)を挙げている。同監督は2004年にチェルシーの監督に就任すると、当時のクラブ史上最高額の移籍金2400万ポンドでドログバを獲得した。

「彼は私の人生を変えた。私の家族の人生も変えた。彼は『ベストプレイヤーになりたいならビッグクラブでプレーし、世界で有数の監督の指導を受ける必要がある』と私に言った。いや、世界一と言ったか。当時周りは2400万ポンドの移籍金は高すぎると疑っていた。だからその評価を覆そうとしたよ」

また、ドログバはチャンピオンズリーグ(CL)優勝も振り返った。2011年8月にノリッジ・シティとの試合中に意識を失い病院に運ばれたドログバ。だがその9か月後、CL決勝のバイエルン戦で、同選手は延長戦に持ち込む同点ゴールを決めて、さらにPK戦でも5番手を務めたドログバの成功により、チェルシーを悲願の初制覇に導いた。

「もしこれが映画なら、これ以上のシナリオは書けないね。私にとってチェルシーでの最後の試合だった。CL決勝でプレーできる最後のチャンスだったんだ」

「そのシーズンは私にとってあまりよくなかったけど、あれはチェルシーで最高の瞬間だった」

およそ20年のキャリアに幕を下ろしたドログバ。今後はどういった形でサッカーと関わっていくのだろうか。