39歳女、幼稚園で14人の園児を刺す(画像は『Shanghaiist 2018年10月26日付「14 kids injured after woman goes on stabbing spree at Chongqing kindergarten」』のスクリーンショット)

写真拡大

銃や刃物による無差別殺傷事件を耳にするたび、居たたまれない気持ちになる人は多いだろう。ましてその犠牲者が、幼い子供を含むとあってはやりきれない。このほど中国重慶市の幼稚園に、刃物を持った女が侵入し次々と園児を切りつけた。女はその場で逮捕された。『Shanghaiist』『South China Morning Post』『The Sun』などが伝えている。

10月26日の午前9時半頃、重慶市巴南区の魚洞新世紀幼稚園の園庭で、体操を終えた園児らが教室に入ろうとしたところに悲劇が起こった。

幼稚園に侵入した39歳の女が、キッチンナイフを持って園児らを追いかけ回し次々と切りつけた。女は現場で園の職員や警備員らに取り押さえられ、午前10時頃に園の外で警察当局に拘束された。

この時の現場の様子が動画に収められているが、地面には負傷した園児からの血がしたたり落ち、顔から血を流した園児が園内から呆然とした様子で出てくる姿や病院のストレッチャーに横たわる園児の姿などがあり、園の外は警察官や連絡を聞いて駆けつけた保護者などで溢れ騒然としていたようだ。女に切りつけられた14人の園児らは、巴南区人民病院や重慶医科大学附属児童医院へと搬送されたが、地元メディア『Chongqing Evening News』によると、14人のうち6人は深刻な怪我で、その1人は重傷ということだ。しかし幸いにも死亡者は出なかった。

また、地元放送局によりシェアされた動画では、犯人の女が警察当局スタッフに両脇から腕を掴まれて連行される姿も捉えられている。この女の名字がLiu(リウ)であるということのみが報じられており、犯行の動機については未だ明らかになっておらず、警察では捜査が続けられている。目撃者のひとりによると、Liuは警察当局に連行される前に「政府の私への対応は不公平だ!」と叫んでいたという。

中国の都会では近年、こうした無差別殺傷事件が増えている。今年4月には陝西省楡林市の中学校に28歳男がナイフを手に侵入、10人以上の生徒を負傷させ9人を刺殺した。加害者の男は7月に死刑判決を受け9月に死刑執行となったが、逮捕時に「10年前にこの学校でいじめられ、復讐がしたかった」と供述していた。また、6月には上海の小学校の外で29歳男が2人の児童を刺殺する事件が起こっている。

このニュースを知った人からは、「この女にも極刑を望む」「中国はフェミニストの国ではないから、そうなるのでは?」「こんな奴死刑でいい」「子供がこんなふうに犠牲になるニュースを見るのは耐えられない」といった声があがっている。

画像は『Shanghaiist 2018年10月26日付「14 kids injured after woman goes on stabbing spree at Chongqing kindergarten」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)