槙野が明かす日本代表“焼肉会”の舞台裏 森保監督の支払いは「丁重にお断り」の真相
「無理を言って監督にお願いしました」 選手主導で実現した外での食事会
10月シリーズに招集された日本代表の全選手が参加し、焼肉の決起集会が開かれたなか、DF槙野智章(浦和レッズ)が「無理を言って監督にお願いした」と選手主導で実現したことを明かした。
チームを率いる森保一監督が食事代の支払いを申し出たなか、「丁重にお断りした」という。
DF長友佑都(ガラタサライ)が13日に自身のSNSを更新し、「みんなで焼肉」という一枚の写真を投稿。10月シリーズに招集された全23選手が集まった食事会ショットを公開すると大きな反響を呼んだ。
14日のトレーニング後に槙野が取材に応じ、食事会について言及。発端は槙野とFW大迫勇也(ブレーメン)だったという。
「大迫選手と僕のところで何かできればと…。海外組は若い選手たちと初めてだったし、一回みんなでご飯を食べることが必要なんじゃないかということで、無理を言って監督にお願いしました。選手だけです。監督は『行って来い』と」
12日に新潟でパナマと国際親善試合を行い、3-0と快勝。翌日の午前に現地でトレーニングし、同日午後に16日ウルグアイ戦の会場となる埼玉県までチームは移動した。その日、選手たちが集まり、親睦を深めるべく食事会が実現したようだ。
「森保さんなので『僕が払う』と」 監督の申し出を断り、最終的にお勘定の行方は…
23選手が外に出て決起集会となれば、食事代は当然膨らむ。森保監督が支払いを申し出るも、選手側が断っていた。その理由を槙野が語る。
「森保さんなので『僕が払う』と言ってくれました。ただ選手が無理を言って、わがまま言って、外で食べさせてほしいと言ったので、そこは丁重にお断りしました。ただ、そこでも『僕に払わせてくれ』と言ってくる監督なので、凄いですよね」
選手たちが提案して実現した“焼肉会”だっただけに、最終的に「勘定は上の人間がしっかり…」と年配の選手たちで支払ったという。一連のやり取りから、森保監督の人柄に加え、選手たちの熱い思いが滲み出ている。
「協会が用意してくれる食事、ホテル代がある。そこは面倒をかけてしまうので、選手から出させてほしいと」
そうして実現した食事会では、今夏のロシア・ワールドカップ経験者や海外組、代表歴の浅い若手が入り混じり、「熱い話をした」(槙野)。森保ジャパンのテーマとなっている“世代間の融合”は着実に進んでいるようだ。
(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)