基本的には水が入っても問題なくエンジンにも影響はない

 洗車をするときには、水がかからないほうがいい部分がいくつかある。水圧が高いと曲がってしまうラジエターや、水抜けが悪いパネルの合わせ目などだが、マフラーというのも気になるところだ。テールパイプから水が入ると中に溜まってゴボゴボいいそうだし、エンジンにも悪そうだ。

 だが、実際のところはまったく問題なし。そもそも、触媒での反応で水が出てきて、マフラーの中に溜まっていることが多い。高速で前のクルマが加速すると水が吹き出ているのを見ることがあるが、あれはマフラーに溜まった水だ。

 それでもかからないほうがいいのでは? と思うかもしれない。じつはマフラーの素材も変化して来ていて、多くはスチール製からステンレス製になってサビや腐食に強くなっているし、クルマによっては小さな水抜きの穴が付けられていたりもする。以前に比べるとマフラーに穴が空いて爆音になったということが減っているのはこのため。積極的に水をかけるのは避けたほうがいいだろうが、普通に洗車をしてかかる分にはまったく問題ない。

 もし水をかけすぎてタイコの中がチャプチャプになっても、エンジンより低い位置にあるので逆流してシリンダーに入ることはないし、走れば排気ガスの圧力で抜けるので、心配することはない。