作品の魅力がより伝わるような陳列にも注目

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にぎやかな早稲田通りから脇道に入り、落ち着いた雰囲気の通りにひっそりとたたずむのがギャラリー&ショップ「ラ・ロンダジル」。昭和40年に建てられた趣のあるビルの1階と地階に店舗を構えるこちらの店では、およそ50人の国内作家の作品を厳選して展示・販売している。

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■ 手仕事で作られたアイテムの数々

窓から明かりがたっぷり降り注ぐ1階では、月に1、2回のペースで1人の作家にフィーチャーした展示会やイベントを開催。1人の作家の世界観に浸りながら、じっくり鑑賞することができる。

地階では常設作品を展示。陶器や革小物など、一つひとつ丁寧な手仕事が光るアイテムがずらりと並ぶ。食器、バッグ、アクセサリーなど、鑑賞するだけでなく日常の中で愛用できるものが多いのも特徴的。価格帯も幅広く、気軽に購入できるものも多いので、気になるものがあればぜひ手に取ってみてほしい。手仕事ならではのやさしい質感に、職人の高い技術力や、作品に込められた思いを感じ取れるはずだ。

人気作家の展示会があるときは、開店前に店の前に列ができることもあるとのことだが、普段は静かな空気の中、自分のペースで作品を鑑賞できる。オーナーやスタッフから積極的に話かけられることもないので(もちろん、こちらから質問すれば丁寧に答えてくれる)、1人で静かに見ていたいという人にもおすすめ。

観光客が神楽坂散策の途中で立ち寄ったり、常連のご近所さんが世間話をしに来たりと、穏やかな時間が流れるラ・ロンダジル。アートが好きな人もそうでない人も、ほっと一息つける場所だ。(東京ウォーカー・東京ウォーカー編集部)