小松空港のJAL国内線サクララウンジが、新コンセプトでリニューアル。座席はシーンに合わせた4タイプで、電源もほぼ全てに用意。「地域らしさ」も取り入れられており、小松空港ならではの空間が広がっています。

順次、新コンセプトにリニューアル中!

 JAL(日本航空)が2018年3月12日(月)、リニューアルした小松空港(石川県小松市)の国内線サクララウンジを報道陣へ公開しました。

 現在、JALは国内線サクララウンジを、「日本のたたずまい」をデザインコンセプトに、「日本の素材の風合い」やその「地域らしさ」を取り入れたものに順次リニューアル中。2016年の新千歳空港に始まって、この小松で6か所目になります。


リニューアルされた小松空港のJAL国内線サクララウンジ。これまで1日およそ200人が利用していたという(2018年3月12日、恵 知仁撮影)。

 担当デザイナーは乃村工藝社A.N.D.の小坂 竜さんと竹内宏法さん。竹内さんによると、JALの「赤」を素材の色で感じられる空間にしているとのこと。また、小松空港のサクララウンジは搭乗待合室の端にあることから、入口のデザインを天井まで含めた背の高いものにし、わかりやすくしたそうです。


九谷焼による掛け軸のようなアート。

九谷焼の花に描かれている「赤い鶴」。

ラウンジ内に飾られている石川・福井の民芸品。

 中に入ると、まず出迎えてくれるのは金沢市生まれのアーチスト、高橋治希さんによるアート作品。石川県を流れる手取川を、九谷焼の花々で山水画の掛け軸のように表現したといい、九谷焼でつくられた葉や花には、鶴を基本にハクチョウやウミネコ、オオバン、アオサギ、マガモ、ハヤブサなどの渡り鳥が描かれています。飛行機で世界中を旅するイメージを、渡り鳥が飛び立ち、海を越えていくことにたとえて表現したそうです。

 またラウンジ内には、山中漆器に越前漆器、加賀てまり、越前焼という、石川県と福井県の民芸品も飾られています。

座席は4タイプで席数10%増 ドリンクも強化

 小松空港サクララウンジの大規模リニューアルは2003(平成15)年以来で、座席は今回、59席から65席へ約10%増加。「落ち着いたくつろぎの空間」「仕事もはかどるカウンター」「使い勝手の良いソファ席」「グループ席」の4タイプで、ほぼすべての座席にコンセントが設置されているほか、USB電源も新設されています。


リニューアルされた小松空港のJAL国内線サクララウンジ。

照明も抑えられている「落ち着いたくつろぎの空間」。

用意されているお茶菓子(日替わり)。

 用意されているドリンクについて、アルコールはビールの銘柄が2種類から4種類に増加。ウイスキーも用意されていました。

 コーヒーについては、最新のエスプレッソマシンが導入されており、ソフトドリンクのディスペンサーも、ブレンドが可能な最新型。白ブドウと炭酸水をブレンドしてみたところ、スパークリングワインのような味わいになりました。

 お茶菓子は、JALパッケージのあられやバナナチップスなどを提供。このほかアルコール、お茶菓子とも、イベントなどに合わせて地元のものを提供することも考えているそうです。

 ラウンジ内にはこのほか、電話ブース、鍵付きロッカーを用意。居室空間を最大化するためトイレは設けられていませんが、出てすぐ隣にあります。

 小松空港のJAL国内線サクララウンジは、2018年3月13日(火)にリニューアルオープン。6時45分から最終便まで開いており、入室するには、JAL国内線/国際線ファーストクラス・国際線ビジネスクラスの利用者である、JMBダイヤモンド/サファイヤ、JGCプレミア・JGC会員である、といった条件があります。